誓いを貫く人が勝利者

2012年4月19日(木)更新:1
【名字の言】
 「信心で人生を飾り、その素晴らしさを子や孫に伝え残したい」。先月、入会した、97歳の新会員の言葉が心に響いた
 紹介者は、95歳の婦人部の友。沖縄戦では、前夫を失い、自身もマラリアに襲われ、生死をさまよった。戦後、仏法に巡りあい、昭和35年7月、池田名誉会長と出会いを刻んだ
 「冬は必ず春となる」。この励ましに誓いを立て、弘教に奔走。約300人に対話を実らせ、一族65人にも信心を継承してきた。人生の師との出会いから52年。「師と広布に歩める喜びを、一日たりとも忘れたことがない。だから、今も弘教に頑張れるんです」と晴れやかに
 沖縄の琉歌に「月(ちち)や昔(んかし)から/変わる事無(くとぅね)さみ/変わてぃいくむぬや/人(ひとぅ)ぬ心(くくる)」と。“月は昔から変わることはあるまい。変わっていくものは、人のはかない心だ”との意味。確かに人の心は移ろいやすい。だが、この“はかない心”を“強き心”に転じていくのが妙法である。彼女は、ひとたび選んだ師弟の道を歩み抜いてきた。そこからにじみ出る人生勝利の笑顔は、人の心を捉えて離さない
 誓いの道を、齢90を超えて「歩き続ける」友がいる。「歩き始めた」友もいる。いくつになっても前を向いて生きる向上の人生ほど、尊いものはない。(聖教新聞 2012-04-19)