精神の力は暴力に打ち勝つ 「民衆が主役」の時代へ共に

2012年4月22日(日)更新:4
【フィリピン・カラヤアン大学学長・アブエバ博士と池田大作SGI会長の対談「マリンロードの曙 共生の世紀を見つめて」が「第三文明」6月号から連載】
 フィリピンのカラヤアン大学学長であるホセ・アブエバ博士と創価大学創立者・池田SGI(創価学会インタナショナル)会長との連載対談「マリンロードの曙――共生の世紀を見つめて」が、月刊誌「第三文明」の6月号から始まる。
 アブエバ博士は、東京の国連大学本部に勤務後、国立フィリピン大学総長を経て、カラヤアン大学を創立。現在、初代学長として、また、「ノンキリング(不殺生)・フィリピン研究所」の所長として、アジアの平和の促進と教育の発展に尽力している。
 2人は、同じ1928年生まれ。青年期に第2次世界大戦を経験している。アブエバ博士の両親は、フィリピンを占領した日本軍に虐殺された。一方で、SGI会長は、長兄を戦地で亡くしている。
 初の出会いは90年4月。以来、日本で、フィリピンで、7度の語らいを。平和を希求し、教育に身を捧げる2人の行動者の魂は、強く響き合った。
 アブエバ博士がフィリピン大学総長在任中の91年4月には、同大学の卒業式で、SGI会長が記念講演を。その翌年、アブエバ博士が創価大学の入学式で学生に祝辞を贈った。
 連載第1回「時代を変革する民衆の力」で、アブエバ博士は、「人間の精神は、何ものにも征服されず、何ものをもはね返すことができます。精神を破壊しようとする、いかなる力にも負けることはありません」と強調。焦点を当てるべきは、「人間」であり、「民衆」であると語った。
 SGI会長は、各国の民主化運動に言及。「民衆が主役となって時代を動かしていく潮流は、今後、強まることこそあれ、弱まることはないでしょう。その重要な起点が貴国です。大事なことは、今、起きている“民衆の目覚め”ともいうべき流れを、確かな“平和と幸福の社会の創造”へと向かわせていくことです」と述べた。
 世界の民衆を結ぶ、新たな“平和と友情のマリンロード”を開きゆく対談となろう。  (聖教新聞 2012-04-22)