師弟共戦の拡大のドラマを

2012年8月15日(水)更新:2
【わが友に贈る】
 青春の誓いに 生き抜く人には 無限の成長がある。
 自ら決めたこの道を 誠実一路で歩み抜け! (聖教新聞 2012-08-14、以下同)


寸鉄
●戸田会長と名誉会長の出会いから65周年。正義の師弟ありて学会は大発展
●お盆に賑わう学会の墓園 真心の唱題こそ無上の追善。福徳は三世永遠なり
●前進している人には息吹がある。朗らかだ―恩師 「率先行動」の幹部(リーダー)たれ
●社会悪に対抗する宗教の組織化の模範がSGI―博士(ハーバード)。民衆の善の連帯。
●弱者が安心して暮らせる社会へ公明に期待―識者 庶民を守る実績で応えよ


【名字の言】
●先ごろ、再就職を勝ち取った壮年の友。迎えた給料日、何かと我慢させてきた中学生の息子を喜ばせようと声をかけた。「欲しい物はないか?」
 予想外の言葉が返ってきた。「僕が欲しいものは、お金じゃ買えないんだ」。後で妻から聞いた。「あの子、七夕の短冊に、『家族みんなが笑って暮らせますように』と書いたそうよ」
日蓮大聖人は、青年門下に繰り返し、親孝行の道を説かれた。南条時光には「親に良い物を送ろうと思っても、何もできない時は、せめて日に二度、三度、笑顔を見せてあげなさい」(御書1527ページ、通解)と。信頼し、励まし合う家族の存在こそ、人生と社会で勝利するための基盤(きばん)である
●一家和楽に勝る幸福はない。


【教育座談会(下) 家庭教育の根本は「褒める」】
●一、信心は一生。今は勉学第一で
 一、子どもと交流する日々の工夫を
 一、父母が争う姿を見せない
 一、父母が同時には叱らない
 一、公平に。他の子と比較しない
 一、親の信念の生き方を伝えよう
●子どもが言われてうれしい「あいうえお」
●「あ」は、ありがとう。親からのありがとうは、どんな子もうれしい。「い」は、いい子だね。「う」は、うまいね。「え」は、えらいね。「お」は、おもしろいね。
 このようにして、「わが家のあいうえお」を考えてみてくださいとお母さん方に話すのです。
●「大人が1センチ変われば、子どもは1メートル変わる」
●褒められるとやる気になるし、自信になります。自分の力を開いていくことにつながっていく。
●褒めるハードルは、どこまでも低くして(笑い)。
●私はよく、「○○君が褒めていたよ」と言うんです。間接的に言われた方が、リアリティーを感じられるようです。
●世間では、中学2年生は「魔の14歳」といわれていました。それを池田先生が「可能性の14歳」と言い換えてくださいました。
●親は、子ども扱いしがちですが、担当者は、大人として扱ってくれるわけです。一人の大人として接してくれる。それが一番大きい。未来部の担当者は、子どもたちの成長にとって重要な存在であるといえるでしょう。
●こうしなさい、ああしなさいと「指導」していくと反発するものです。逆に、「こんな素晴らしい体験をした」とか、「あの先輩からこんなことをしてもらってうれしかった」など、親自身の体験を言葉で伝えていくことが大切ではないでしょうか。
●「教育革命は教員革命である」
●青年教育者が生き生きと使命に燃えて、1ミリでも2ミリでも、1歩でも2歩でも勝ったと思える一日一日を綴っていけるよう、祈り、研鑽していきます。
●「学生に『一杯の水』ほどの知識を授けようと思えば、教師はまず『一桶の水』ほどの知識を用意しなければなりません」
●「創価学会のめざす広宣流布とは一次元から言えば、“励まし社会”の創出である」
●青年学会の拡大とは、もう一度、「子どもの幸福」第一という牧口先生の創価教育の魂を燃やし、励ましの大運動を起こしていくということではないでしょうか。


【キャンパス・アカデミック・ナビ(10) 関西創価中学校 生徒同士の触発を促し良質の“気づき”を生む】
●メールなどの文字だけでは表情や思いが伝わらないと問題提起し、コミュニケーションが苦手でも勇気を出せば必ず伝わると主張。「“文字では伝えられないもの”を相手に伝えるためには自らの殻に閉じこもっていてはいけません。自分なんて、と決めつけてはいけません。勇気を出し、弱い殻を破らなければいけません。足は大地に、瞳は世界に向け、今、学園生が太陽となって、世界に対話の波、笑顔の輪を広げていきましょう!」
●「自分の信条を堂々と述べ、正義のためには勇気をもって実行する」(学園の校訓)
創立者は「教育の出発点は、どこまでも子どもの生命に蔵された豊かな知恵と可能性を信じ、それを触発していくこと」と語られ、生徒が自ら知恵を開いていけるようにすることの重要性を強調しておられます。
●教員が型にはめるのではなく、生徒自身が自分で考え、また生徒がお互いに語り合うように見守ります。そして授業の中で、生徒の“つぶやき”や、“気づき”を積極的にくみ上げて、クラスで共有できるように心がけています。
●社会で信頼を勝ち取るには、自分の意見を堂々と主張し、他者の意見に耳を傾ける姿勢が大事です。そのためにも、単なる暗記や与えられた問題を解くだけでなく、常に問題意識を持ち、自ら考える訓練が必要です。情報や知識を応用する「英知」が求められます。


【8月度座談会拝読御書 「聖人御難事」に学ぶ 「師子王の心」で勝利の道を開け】
拝読御文 各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり
●農民信徒らは鎌倉に連行され、平左衛門尉頼綱のもとで拷問に等しい取り調べを受け、法華経の信心を捨てるよう脅されますが、一人も退転することなく、妙法の信心を貫き通しました。
●大聖人は、平左衛門尉などによって大聖人門下のさらなる迫害が起こり得ることを述べられています。仏法を受け継ぐ大切な門下全員に向かって、大聖人は、竜の口の法難や佐渡流罪などを悠然と勝ち越えてきた御自身と同じように、強き勇気の信心で立ち向かっていくことを教えられているのです。
●“何としても師匠のために”と一念を定めるところから、弟子の胸中に勇気が湧き上がり、臆病の心を打ち破っていくことができます。
●師と弟子が「共に」叫んでこそ「師子吼」となります。師が正義を叫べば、弟子も正義を叫び抜いていく。
●さらに、百獣を圧倒する師子の威力にも言及され、どんな敵をもあなどらず、常に全力を出して立ち向かう特質についても述べられています。
●大切なのは、「師子の子」もまた「師子」へと成長できる点です。そのために弟子が、師子である師匠と同じ心で広布に進むことを大聖人は教えられているのです。

《名誉会長の指針から》
●人間と隔絶した“仏”がいて、凡夫は永久に仏に導かれる存在でしかない、というのでは真の仏法ではない。皆を自分と同じ境涯にしようとして、万人が仏であることを教えたのが法華経です。
●仏をただ遠くに仰ぎ見ているような傍観者では失格です。
 仏と地湧の菩薩が久遠から一体で戦ってきたように、師匠と同じ民衆救済の大闘争を開始しなければ、「師子の子」ではありません。

《わが地域の輝き 師弟共戦の拡大のドラマを》
●今年5月に北海道で開かれた本部幹部会へのメッセージで、小説『新・人間革命』「厚田」の章の連載開始が発表され、小本さんは師匠の北海道に寄せる万感の思いに触れ、さらに奮起しました。
●わが函館総県には、池田先生に11度も訪問していただいた誇りがあります。その一つ一つの原点を胸に、野干のような敵の遠吠えを、「師子の吼るなり」の心で、はね返してきました。これからも師弟の魂を胸に、「函館が勝てば、北海道が勝つ」「北海道が勝てば、日本が、世界が勝つ」と決め、勇気の拡大のドラマ、人間革命の大叙事詩を綴ってまいります。


【壮年部のページ われら太陽会 陣列の拡大に挑む(下)“柔軟な発想”が活力に!】
●「住人同士が近接して暮らしている団地の利点を生かし、お互いの“心の距離”も縮められるような活動を心掛けています」
●「元気ですか?」「困っていることはありませんか?」「何かあったら言ってくださいね」などと、同じ階に住む住人と顔を合わせるたびに、気さくに声を掛ける。

《池田名誉会長 飛躍への指針》
 大先哲は叫ばれた。
 「持たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし」(御書465ページ) 「法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」(同1578ページ)
 いかなる最高の仏法を持っているか。
 いかなる最高の哲学を持っているか。
 いかなる最高の思想を持っているか。
 それが、人間の究極の偉さを決定するのだ。
 法を持っていないということは、人間として空虚な魂であり、深い使命を持っていない証左だ。
 この根本の法則を知らないから、人びとは表面のみを求め、真実の平和と、真実の幸福の世界はできないのだ。
 「制度」だけでは、人間社会の矛盾は永遠に打開できない。「心」の次元が大切だ。
 だからこそ、「平等大慧」そして「立正安国」の大仏法が絶対に必要なのである。 (「随筆 人間世紀の光」 〈人間の勝利王・壮年部〉)