当起遠迎当如敬仏(とうきおんごうとうにょきょうぶつ)

2013年12月31日(火)更新:3
【名字の言】
 「城は、歴史を超えて日本人に誇りをもたせてきた」。月刊誌「潮」1月号の対談「日本の『城』を語る」で、歴史学者磯田道史さんは言う▼創価の同志が集う会館は、よく城に例えられる。牙城会、王城会、香城会、創価宝城会(一日会館長)――会館を守り支える人材グループも、「城」の字に誇りを抱く。各グループの皆さまに、この一年の感謝をささげたい▼明年のNHK大河ドラマ軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛は、城を見るのが好きだったようだ。たたずまいを見ただけで、城主の人物像が想像でき、「その性格も、賢愚も、器量の大きさも全部わかってしまった」と(岳宏一郎著『群雲、賤ケ岳へ』光文社文庫)▼今秋、喜びの中、落成した広宣流布大誓堂。池田名誉会長は、南側と北側に立つ8本ずつの柱を、法華経の「当起遠迎当如敬仏」(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)の8文字の象徴と強調。学会員を仏の如く迎え、仏の如く見送る――一人をどこまでも敬い、大切にする創価の心が輝く大宝城であり、世界広布の本陣である▼報恩感謝の思いも新たに、全世界の会館で開催される世界一の新年勤行会から、自身、そして家族の新時代の出発を朗らかに切っていこう。(杏)
   (聖教新聞 2013-12-29)