本当の友人って、どういう友人だろうね

2014年1月21日(火)更新:3
【名字の言】
 「10人の本当の友人をつくる」を掲げ、決意を語り合った、ある支部の集い。「ところで本当の友人って、どういう友人だろうね」と一人の壮年が問題提起した▼「本音が言える」「困った時に助け合える」など多様な意見が出た。「本当の友人」に定義はなく、それぞれ祈って決めよう、と話は収まった▼博報堂生活総合研究所が毎年、生活者動向を予測し発表している。今年のテーマは「インフラ友達」(『生活動力2014』)。ソーシャルメディアなどで友人を広げる機会は増えたが、逆に、日本人の「一人で過ごす時間」は多くなった。今、人々の関心は「本当の友達」、つまり生活のインフラ(土台)となる友を得ることにあるとし、50の友情の形を紹介している▼ペットを通じて知り合い、人間同士も助け合うようになった「ペッ友(とも)」や、1年に1度しか会わないが、喜びを与えてくれる「ネンイチさん」。生きる気力をもらう「命友(めいとも)」、激しい口論になっても、最後は自分に「気付き」をもたらしてくれる「怒友(おこっとも)」など▼読んで気付いたことがある。形は多様でも真理は一つ。つまり、友人を得るには、まず自分が相手の「よき友」になるということだ。成長への挑戦こそ、本当の友人をつくる土台となる。(飛)
   (聖教新聞 2014-01-21)