世界広布の鼓動 フィジー共和国・きょうだいげんかの対応 他

2014年1月30日(木)更新:3
【派遣団 チュラロンコン大学・ピロム学長と懇談】
●「創価大学に留学した学生は皆、成長して帰ってきます」と語るチュラロンコン大学のピロム学長
 【バンコク28日】SGI派遣団は28日午後、バンコクのチュラロンコン大学を表敬。ピロム・カモンラッタナクン学長、スラピーパン・チャッタラーポーン副文学部長、ピヤポン・エークスメーティクン教育学部長補と会見した。
 明年は、同大学と創価大学との学術交流協定の締結から40周年。
 席上、池田SGI副会長は、昨春の看護学部の開設や、今春の国際教養学部新設など、創価大学が発展する模様を伝えた。
 ピロム学長は、1988年に池田SGI会長をチュラロンコン大学に迎えた歴史に触れ、「世界平和に貢献する偉大な創立者をもつ創価大学と共に、両国の学術・教育交流を進めたい」と語った。
   (聖教新聞 2014-01-30、以下同)


【名字の言】
●平和の楽土は、平和の心を培うことから始まる。私たちが進める広宣流布の運動も、わが一念を平和と幸福の方向に変革し、その変革に挑む人間の連帯を広げることによって、安穏の社会を築こうとする挑戦である。(碧)


【SGI派遣団がシリントン王女と会見】
●池田SGI副会長ら派遣団一行を温かく迎えるシリントン王女。気さくな人柄で多くの国民から慕われる(バンコクのタマサート大学で)
 【バンコク28日】タイ王国の首都バンコクに立つ国立タマサート大学(ソムキット・ラートパイトゥーン学長)の教養学部棟に「ガラヤニ王女教育センター」が開所した。開所式は28日午前、教養学部棟で行われ、池田博正SGI(創価学会インタナショナル)副会長が出席。引き続きSGI副会長は、プーミポン・アドゥンヤデート国王の次女であるマハ・チャクリ・シリントン王女と会見した。これには同大学のノーラニット・セータブット評議会議長、ダムロン・アドゥンヤリティクン教養学部長、在タイ日本大使館の佐藤重和特命全権大使小林茂紀参事官、SGI派遣団の吉郷学会本部国際室長らが同席した。(記事=内山忠昭)

 窓の外に輝く”母なる大河”チャオプラヤーの流れ。日差しは強いが、時折、吹き抜ける涼風が心地よい。
 シリントン王女と池田SGI副会長の会見は、「ガラヤニ王女教育センター」のある教養学部棟の一室で行われた。冒頭、創価大学最高顧問のSGI副会長がシリントン王女に、同大学の「名誉教育学博士号」の決定通知書を贈呈した。
 王女は、名門チュラロンコン大学の文学部を首席で卒業。その後も言語学をはじめ、歴史学や教育学、農学、公衆衛生学などの学問を探究してこられた。
 また、孤児や貧しい子どもの健康維持、教育機会の保障に尽力。精力的な地方視察や、災害被災地への支援など国内外を舞台とする活動で知られている。
 今回、王女への授与が決定した「名誉教育学博士」の学位は、国民に献身される崇高な御精神と国際的な活動を讃えるものである。
 会見で、SGI副会長が「ぜひ、日本の創価大学にいらしてください」と語り掛けると、王女は将来の訪日を希望しているとの真情を述べられた。
 さらに池田SGI副会長は、プーミポン・アドゥンヤデート国王、および国王の姉君であるガラヤニ・ワッタナー王女と、池田SGI会長の御交友の歴史を踏まえ、日タイ両国のさらなる友好交流を念願した。
     ◇ 
 SGI会長はこれまで6度、同国を訪問。プーミポン国王とは3度にわたり会見している(1988年、92年、94年)。
 さらにSGI会長は、芸術に造詣が深い国王に提案し、国王御撮影の特別写真展(89年)や国王御作曲作品の特別演奏会(93年)、国王御制作の絵画を中心とする特別展(96年)などを着実に実現してきた。
 こうしたSGI会長の文化交流への尽力に対し、タイ王室から一等王冠勲章(91年)、タイ文化省から文化功労顕彰(2004年)が授与されている。
 一方、教育センターに名が冠されたガラヤニ王女は、学究と教育の道を貫かれたことで知られる。タイの10大学の名誉博士号を受章され、医療・衛生・児童教育の奉仕活動にも積極的に従事。2008年に逝去された。
 教育センターは、ガラヤニ王女がフランス語教師協会を設立し、自らもタマサート大学でフランス語の教鞭を執ったことを記念して1998年、同大学が設置したもの。今回、移設して新装された。
 ガラヤニ王女は93年11月、創大の名誉博士号を御受章。式典後に行われた国王御作曲作品の特別演奏会にも臨席し、SGI会長と会見された。
 2度目の出会いは3カ月後の94年2月。ガラヤニ王女は、タマサート大学で開かれたSGI主催の「世界の少年少女絵画展」へ。SGI会長と友誼薫る語らいを重ねた。


【小説「人間革命」7〜9巻 あすから電子書籍で発売】
●池田名誉会長の小説『人間革命』第2版の第7巻から第9巻が、あす31日から電子書籍で配信される。
 第7巻では1953年(昭和28年)、男子第1部隊長の山本伸一青年が文京支部長代理を兼任し、同支部を全国一の弘教を誇る支部に発展させる。
 第8巻は、青年部の室長に就任した伸一が、学会の全ての活動の推進力として、恩師の構想実現へ奮闘する姿が描かれる。
 第9巻では、身延系日蓮宗との「小樽問答」で、伸一が学会側の司会を担当。第一声から身延の誤りを突き、学会が大勝利を収める。
 希望小売価格は各巻680円。「Kindleストア」「koboイーブックストア」「honto」「BookLive!」「紀伊國屋書店ウェブストア」「iBooks Store」で購入可能です。


【世界広布の鼓動 フィジー共和国 フィジー地区】
《南太平洋に咲き薫る歓喜の花》
〈「大変な場所だから頑張れるし、感動も本当に大きいんです」〉
●「ここは、海がきれいです。本当に“きれいすぎる”くらいです――」 
     ☆★☆
●プラサドさんは言う。
 「私にはがんを患う母と、障がいのため寝たきりの兄がいました。2人の子どものご飯を作り、遠く離れた職場まで通い、母の看病と兄の介護もして、深夜に翌日の授業の準備をする……。一人で、そんなことができますか?
 やがて最愛の母が亡くなりました。疲れ果てた私は、自ら命を絶とうと考えたこともありました」
●かつての親友と偶然、出会う。友人は生き生きとして、笑顔がまぶしかった。
 「どうして、そんなに幸せそうなの?」
 「それは、南無妙法蓮華経と唱えているからよ」
 友人は彼女の悩みを聞き、池田SGI会長の指導を通して温かく励ましてくれた。プラサドさんは信心をしようと決めた。
 彼女は唱題を重ね、学会活動に挑戦。やがて変化が現れる。寝たきりだった兄が、自力で座ろうとするようになったのだ。夫も一緒に題目を唱えるようになり、彼女は自宅から近い学校に転勤することもできた。
 自分も、家族も、必ず幸せになれる!プラサドさんの胸に、希望があふれてきた。体験を語ったら、近所の友人も信心の実践を始めた。
 彼女は、ほほ笑む。
 「池田先生は“一番苦しんだ人が、一番幸福になることができる”と教えてくださいました。私は、この言葉は真実だと実感します。自分の体験で、それを証明したのですから!」
     ☆★☆
●座談会は、毎回3〜4時間かけて、じっくり行うという。
 30分ほど皆で唱題し、ざっくばらんに語り合う。その後に軽食を取り、SGI会長の御書講義を研鑽する。
 「万事ゆったりした南国の島国ですから、会合が時間通りに始まらないこともありますが(笑い)、皆、本当に明るいんです。題目の声も大きくて力強いですよ」
●「座談会は、とにかく臨機応変です。ある人が悩みを打ち明ければ、それに応じて会合の中身を変えるんです。準備していた指導や式次第を変更し、皆でその人を励まします。
 画一的ではなく、“一人一人に合わせて”座談会を行っています」 
●ハルミさんは、フィジーで入会した夫のトモヒコさんと共に、メンバーへの家庭訪問を開始した。
 名簿を片手に訪ねる。最初は会えないことが多かったが、会えれば一緒に勤行して“即席座談会”を開く。メンバーだけでなく、その家族とも親しくなった。1日で5〜6回、勤行した日もあった。
 その中で、活動に参加するメンバーが徐々に増え、弘教も実るようになったのである。東京で女子部員として活動した経験を持つ彼女は言う。
 「大変な場所だからこそ頑張れる。感動があるし、喜びも本当に大きい。今、フィジーの地でリーダーとして活動できることに、心から感謝しています」
     ☆★☆
●「題目をあげると心に希望とエネルギーがみなぎってきます。だから日々、起こってくる問題に対して、正しい決断と対処をすることができる。そう実感しています」
●「SGIの方々は、本当に皆、幸せそうです。そしてユーモアのセンスもある。学会活動は私にとって大きな喜びです」
     ☆★☆
●「昨年の売り上げは、一昨年の2倍に増加しました。工場も大きく広げることができたんです。
 これからも、信心根本にフィジーの発展に尽くしていきたい。この『世界広布新時代 開幕の年』は、地区の一人一人が教学を深め、強き信心に立って、幸福の花を一段と大きく咲かせていきます!」


【家庭・教育 きょうだいげんかの対応 こどもコンサルタントの原坂一郎さんに聞く】
〈良い面にも気付いて〉
●そもそも、きょうだいげんかは、思ったことを思ったまま相手に言えるから起きるのです。それはお互いに我慢せず、遠慮せずに言い合える関係ができている証拠です。気持ちを素直に表現できる子どもに成長していることを、もっと評価してよいと思うのです。


〈満足感を与える〉
●大切なのは、子どもに日ごろから満足感を与えるように関わることです。満足感を得ていると、ストレスがたまっていないので、何かあった時にも落ち着いた対応ができる子になります。


〈褒め褒め作戦〉
●本人に見えないところで、隠れて褒めることも心掛けてきました。例えば弟と2人っきりになった時に、「おにいちゃんが言っていたよ。〇〇ちゃん(弟のこと)は、走るのがものすごく速くて、かっこいいって」などと。


〈仲裁は“事情を聞く”〉
●けんかをするにはどちらにも必ず、言い分があります。事情があります。その事情を聞いてもらえるだけで、当人たちは気持ちが収まり、自然とけんかも収まっていくのです。


〈笑顔の多い家庭に〉
●親の力で子どもを笑顔にしてほしいですね。日常の中で笑いや笑顔が多い家庭は、きょうだいげんかが少ないものです。
 子どもの笑顔は正直です。作り笑いがなく、心に「快」を感じた時にしか笑顔になりません。子どもの幸福感のバロメーターになっているのです。笑顔のある毎日を過ごさせてあげたいものです。

[親子の会話例]
 親 どうしてたたいたの?
 兄 だって、あいつがおもちゃを取ったんだもん。
 親 えっ、本当?それはいけないね。(弟に)なんで取ったの?
 弟 だって貸してくれないんだもん。
 親 本当?貸してくれなかったの。(兄に)どうして貸してあげなかったの?
 兄 だって使いたかったんだもん。
 親 そう、使いたかったの。分かった、分かった。でも、これからは仲良く使おうね。