I will never forget you!

2012年4月3日(火)更新:3
【名字の言】
 写真家、画家、書家、彫刻家、絵本作家ら、国内外で活躍するアーティスト9人が、大震災の被災者を応援したいと、3月から山形市内で作品展を開いている
 タイトルは「I will never forget you!(私はあなたのことを忘れない) 負げでたまっか!」。発起人は、同市内に住む壮年の芸術部員だ
 震災に伴う山形県への避難者数は、全国で最多の1万3000人以上。福島県からの避難者が大半を占める。壮年は、不自由な生活への苦悩を報道で知り、“自分にも何かできないか?”と思い立った。故郷を離れて暮らす人々の思いに寄り添いたい――その思いに一人また一人と賛同者が集まり、思いが形になった
 「忘れる」とは「心」の上に「亡」と書く。心の中のものが「隠れてわからなくなる」ことを意味する(『漢字語源辞典』)。「忘れない」とは、単に記憶にとどめるだけでなく、苦闘の中にいる人々の「心に寄り添い続ける」ことだ
 「『信心は東北に学べ!』という時代が来ました」と池田名誉会長は語る。「励ます」というよりむしろ、あれほどの苦難から立ち上がろうとする人々の声を、ひたすら聞き続ける。その学ぶ真摯な気持ちが「忘れない」ことにつながる。 (聖教新聞 2012-04-03)