青年よ創造的生命を鍛えよ

2012年5月8日(火)更新:3
SGI会長の謝辞(代読)】
●この世界に真の友がいることを思えば、天の涯(はて)ほどの遠い距離も、隣のようなものである(中国の友情の詩)
●人類は、人間らしい温かみのある兄弟愛を失ってはならない(マウルツァ博士)
●この誇り高き栄誉を、まず私は、貴国の良き市民として貢献するペルーSGI創価学会インタナショナル)の友と分かち合わせていただきたいと思っております。
 そして、世界192ヵ国・地域の愛する青年たちと共に、貴大学、そして貴国との強く麗しき「兄弟愛」を永遠に継承していく決心を込めて、謹んで拝受させていただきます。
●「大きな苦しみは、苦しければ苦しいほど それを乗り越えたものに、力を与える」
 「真の勝利は、苦しみに支えられている。 暗き闇からも、善は生まれる。 苦しみからは、光が生まれる」(チョカーノ)
●「国家と人間には、災害や悲しみを勝ち越えゆく生命力と勇気があり、それを発揮する能力がある」(ポンス・ムソ)
●いかなる逆境にも断じて屈しない。いな、試練が襲いかかればかかるほど、いよいよ勇敢に奮い立ち、民衆の幸福のために価値を創造し、断固として希望の活路を開拓してみせる。
 そうした創造的生命を啓発し、青年の力と智慧を生き生きと引き出し、磨き上げていくことこそ、人間教育の真髄ではないでしょうか。
●「本物の教育とは、人間に総合的成長をもたらすものでなくてはならない」(ホルヘ・バサドレ)
古今東西を問わず、「師弟」という魂の絆の中にこそ人間生命の究極の触発があり、無窮の可能性の開花があるといっても、決して過言ではありません。
●「自分に打ち勝つことが、すべての勝利の根本」(プラトン
●「過去や未来ではなく、現在に目を向けるのです。“いつか”ではない。今、努力し、今、目の前の課題についてしっかりと考える。そうしてこそ、初めて磐石な将来があるのです」と。
 私も、全く同感であります。
 東洋の仏典にも――「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ 未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」と説かれております。
 未来の勝利は今にある。ゆえに、過去を振り向いて嘆く必要もない。いたずらに未来に心をとらわれて、焦りや不安を覚える必要もない。
 師匠の示した道に続いて、今この時に、若き生命を完全燃焼させて、賢く朗らかに、そして、粘り強く、一歩また一歩、ベストを尽くしていけばよいのであります。
 そこに、必ず未来の勝利は洋々と開かれていくことを、私は、わが創大生、短大生をはじめ、後継の青年たちに伝えたいと思うのであります。
●「私は、未来を信ずる。それは、今、暗雲が立ちこめていようとも、明日の人間が、きっと健全なる人生を築き上げるからだ。そして、きっと確かなる足取りで、麗しき友情のために前進するからだ」(ニコーメデス・サンタクルス
●「青年を信ずる」ことが、「未来を信ずる」ことです。
 「青年を育てる」ことが、「希望を創る」ことです。
 「青年を結ぶ」ことが、「平和を広げる」ことです。
●「美しき太陽の国」ペルー共和国の永遠の平和とご繁栄を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
   (聖教新聞 2012-05-08)