ペトロフスキー写本他写真版に反響・スタートライン 浦田理恵さん他

2013年12月14日(土)更新:4
【ブラジル 発展する経済都市 マカエ市から池田大作SGI会長に名誉市民証】
《生命尊厳の哲学を掲げ民衆同士の絆を強めた 市議会副議長》
●生命尊厳の哲学に基づいた平和・文化・教育への多大な貢献を讃えるもの。授与式は11月12日、同市議会で盛大に執り行われた。
 マカエ市の人口は約21万。州都リオデジャネイロ市から東へ約180キロに位置する。マカエ市の沖合には国産原油の80%を産出するブラジル最大級の油田が広がり、近年、同市は急速な経済発展を遂げている。
 式典には、今回の発議をしたマクスウェル・ソウト・ヴァス市議会副議長をはじめ、ダニロ・フンケ副市長、各界の来賓、ブラジルSGIメンバーなど約50人が出席した。
 国歌、市歌、学会歌「世界広布の歌」の斉唱に続いて、ヴァス副議長が開会を宣言。
 ヴァス副議長から「名誉市民証」の授与が行われ、代理のブラジルSGIのペドロ・パウロ・ダ・シルバ・アマラウ副理事長に託された。
 あいさつに立ったヴァス副議長は、晴れやかな表情で次のように述べた。
 「池田博士は、一人一人の生命を輝かせ、民衆と民衆の絆を強く結びつけるために、その生涯を捧げてこられました。その池田博士を名誉市民としてお迎えできますことは、わが市にとって最高の栄誉であります。
 池田博士は生命尊厳の思想を時代精神へ高めるため、人類に対して大きな示唆を与えてくださっています。
 また、博士の思想をそのまま現実社会で実践しておられるマカエのSGIメンバーの皆さまにも、最大の敬意を表します」
   (聖教新聞 2013-12-14、以下同)


アメリカ池田国際対話センターで第10回文明間の対話フォーラム】
《M・L・キング博士の盟友 ハーディング博士が講演 寛容、調和、平和を備えた民主主義こそ》
●「大切な友人であり兄弟、共同作業者である池田会長をはじめ、池田センター、SGIとの親交に感謝したい」
●「何千マイルという距離を超えて結実したわが友・池田会長との対談集の出版を記念し、このように皆さんが集ってくださったことは大きな喜び」
●「民主主義は止まることはない」


【発展するシンガポール創価幼稚園 創立者が祝福のメッセージ「負けない心を!」】
シンガポール政府は同園を「優れた教育プログラムと環境を有する“モデル幼稚園”」と認定。
●卒園生は合計1500人に
創立者は、“何があっても、ねばり強く、あきらめずに、負けない心、大きな強い心をもった人になってください”と念願した。


創価学会法華経写本シリーズ ペトロフスキー写本他写真版に反響】
《人類を導く叡知の輝き》
〈9〜10世紀 最大級の写本 ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の至宝〉
●「ペトロフスキー本」とは、中国・新疆(しんきょう)のカシュガルに駐在していたロシア総領事ニコライ・ペトロフスキーが、1893年までに同地で入手した梵文法華経写本を言う。
●奥書に20人もの写本奉納者による回向・発願文(はつがんもん)が残されている事実は、当時の法華経信仰の実態を知る意味でも、資料の上でも、極めて貴重である。
●第2次世界大戦下、同研究所のあるレニングラード(現サンクトペテルブルク)は、ナチス・ドイツによって包囲された。食料と燃料補給路の遮断。やまない攻撃。研究員は“人類の至宝”の亡失を防ぐため、900日間、懸命に闘い続けた。
東洋哲学研究所創立者・池田名誉会長は「またとない“無二の宝”を、よくぞ貸し出してくださいました」と謝意を述べている。
●写本は鮮明なカラー写真で撮影され、人類を導く叡知の輝きを収録した“写真版・ペトロフスキー本”が刊行されたのである。



佛教大学仏教学部 松田和信教授 幻の宝の出版事業は歴史に刻まれる奇跡》
ペトロフスキー写本は、世界各地の中央アジア写本コレクションに比べ、法華経般若経、涅槃経といった大乗経典の写本を、しかも状態の良い写本を大量に含むことで知られている。
 なかでも、今回ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所、創価学会東洋哲学研究所三者によって共同出版された法華経写本は、仏教研究者にとって最も資料的価値の高い写本であるといえる。
●人の手で書き写すのであるから、写本は誤写される運命から逃れることはできない。古ければ古いほど価値があると言える。
●奥書からは、スヴィプラバー(良き栄光に満ちた)という名の女性が家族と縁者(えんじゃ)の供養のために書写させて寺院に奉納したものであることが分かる。
●注目される点は、写された法華経のテキスト自体は非常に古い伝承を含んでいることである。
●今回の見事なカラー印刷で誰でも手にできるようになった。
 私自身、30年近く前に、大英図書館サンクトペテルブルクと泣き別れになった40葉を見たことがあるが、あの時のように、写本そのものに接した思いがした。
 この奇跡とも言える出版によって、私たちに、素晴らしいプレゼントを届けてくれたことを深く感謝したい。


創価大学国際仏教学高等研究所 辛嶋静志所長 法華経の精髄を知る貴重な梵語写本の王》
●学術上、最も重要なものである。
●その大きさ(18×57・5センチ)のみならず、その書写の古さ(9〜10世紀)、また保存のよさ(459葉のうち、ロシアに396葉が、世界各地のものと合わせると447葉が残る)、そして文字の美しさからも、「仏教梵語写本の王」と呼ぶことができよう。
 経典の内容は、時代時代の人々の願いを受け入れ、成長し、変化する。それは、仏の教えが人々の中で生き続けてきた証しである。
 一般の僧侶や庶民に聞かせることを目的とした仏典は、本来、一般民衆が理解できるように、彼らの言葉である口語で伝承されていた。
法華経は、まさに庶民の経典
●かつて『法華経漢訳の研究』(英文)で、諸漢訳、チベット訳及び約50の梵語写本と断簡を逐語(ちくご)的に比較研究して、「ペトロフスキー本」など中央アジア出土の内容と表現が、『正法華経』『妙法蓮華経』に一致し、古く、より本来的なもの
●付加された部分を丁寧に除いていくと、本来の、より古い内容と表現が保持されていることが分かる。それは、先に述べた本来の口語の表現であることが多い。
法華経は最も古い大乗仏典の一つであり、そのメッセージは「誰もが仏の智慧を得ることが出来る」「誰もが仏の智慧を目指すべきだ」ということであると考える。


【スタートライン ロンドン・パラリンピック 金メダリスト 浦田理恵さん】
勝利の女神はニコニコ笑顔が大好き!》
〈先輩や仲間との出会いが変えた〉
●視力を失って「どうせ見えないし」と、全て諦めてしまったんです。でも、家族や周りの方のサポートで「なんだ、できるやん」って、徐々に身の回りのことができるようになりました。
 全て「やってみる」ことからのスタート。「できるかできないかは、やってみないとわからない」
●競技を続けてこられたのは、出会った指導者や仲間のおかげですね。世界の舞台で活躍している人たちを見て「すごいな。自分もあんなふうに輝きたい」と勇気をもらいました。


〈勝つためには何でも素直に〉
●私は、スポーツはまるで素人だったので、言われたことに素直に取り組みました。「やめろ」と言われるまで、ずーっとやってましたね(笑い)。「あ、今のかな?」と、ポイントをつかむまでの作業が楽しくて。
●「思いっきりやってみて!理恵が取れんかったボールは後ろでカバーするけん!」という先輩の言葉は、本当にうれしかった。一人じゃないって思いました。
●メンタルトレーナーの先生に相談すると「失点」とか「何をしなくちゃいけない」とかマイナス思考ではなく、「プラスでポジティブな言葉を使うこと」「何でもいいから毎日のルーティンを決めて続けること」との二つのアドバイスをもらいました。


〈笑顔で続ける夢への挑戦〉
パラリンピック決勝で、コーチの指示は「笑え!」でした。「勝利の女神はニコニコ笑顔が好きなんだよ。大好きなゴールボールを、もっと楽しんでやるんだ」って。
 だからペナルティの時も、童謡の「あめふり」の歌詞を「ピンチピンチ♪ チャンスチャンス♪ ランランラン♪」に変えて口ずさんでいました。すると不思議とピンチがワクワク感に変わり、リラックスして臨めました(笑い)。

※「ゴールボール」とは?・視覚障がい者の球技。選手は全員アイシェード(目隠し)を着け、3対3でボールを投げ合い、ゴールにボールが入れば得点となる。
・ボールには鈴が入っていて、選手は見えない状態の中で、鈴の音を頼りにディフェンスを行う。

●何か起きたら「今の私に与えられた試練だ」って思うようにしています。すると「よし、この壁を越えたら次のステージに進める!」って力が湧きます。
 壁が大きければ大きいほど、乗り越えた時の喜びは大きいし、その人にしかつかめない感動があると思います。
●「女性はね、見た目も大事よ。ニコニコしてた方が助けてもらえるよ」と言われて、笑う練習をしました。だんだん、自然な笑顔の自分になっていきました。笑顔でいると笑顔が返ってくる!――周りの空気の温度が変わるんです。
 つらいこともあるけど、笑顔で楽観主義で進んでいけば、絶対に花開く時が来ます。