地平線を越えて SGI会長との心の絆 他

2013年12月29日(日)更新:5
【インドに輝く地涌の陣列 全土3000ブロックで総会を開催】
●インド各地で開かれた求道の集い。ラージパト・ナガル方面のジャングプラ第2ブロックの総会には、27人の友が参加し、広布に励む喜びと誓いを語り合った(ニューデリー市内で)
●今、地涌の陣列の拡大が目覚ましいインド創価学会。新入会の友の半数以上は、次代のインド広布を担う若き青年たちだ。
 今月15日、インド全土3000ブロックで晴れやかに総会が開催された。これには全体で3万6000人のメンバーが参加。明「世界広布新時代 開幕の年」の大勝利を誓い、新たな出発を切った。
   (聖教新聞 2013-12-28、以下同)


【関西創価学園 NASAのプログラム(アースカム)への参加回数世界一を更新中】
●メキシコ西海岸の約100キロ沖にあるマリアス諸島。中央アメリカの生物多様性ホットスポット内に位置する。島には固有種が生息し、生物学的に重要な地域となっている
●宇宙教育の最先端をいく関西創価学園アメリカ航空宇宙局NASA)の教育プログラム「アースカム」への参加回数は世界一を更新し続けている。同プログラムは、地上400キロを周回する国際宇宙ステーションのカメラを遠隔操作し、地表を撮影するもの。
 本年は、1〜2月、4月、7月、10月を経て、11月に連続44回目となる参加を果たした。
 11月のテーマは「見つけよう! 私たちの未来」。「自らの努力と行動なくして明るい未来はありえない」とのメンバーの思いを込めた。
 期間中(12〜15日)、「アースカム画像を用いたスベンスマルク効果の検証」を実施。地球の温暖化・寒冷化と太陽活動の相関を指摘したスベンスマルクの仮説を、アースカムで撮影した写真を活用しての検証を試みた。
 また、11月24日には大阪市立東高校で開催された第43回「地学クラブ研究発表会」に参加。関西学園は中学3年生が研究成果の発表を行い、「中学生とは思えないレベルの高い内容に、とても驚きました」との高い評価を受けた。


【未来部の機関紙 新年号完成】
●中学・高校生向けの「未来ジャーナル」で好評を博している池田名誉会長の「未来対話」の第21回は「勇気の一歩で世界へ!」。表紙の見開きでは、未来部員の決意を紹介。女優で声優の本名陽子さんのインタビューも掲載する。
 小学生向けの「少年少女きぼう新聞」に連載中の名誉会長の「希望の大空へ」の第21回は「新しい朝を、新しい自分を」がテーマ。
 企画では『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)の物語の世界を旅する。


【地平線を越えて SGI会長との心の絆 1993年 カナダ(下)】
《悠然と前へ! 共に勝利のVサインを》
●太平洋に面した港湾都市バンクーバー。その上空には、月天子が皓々(こうこう)と光を放っている。
 SGI会長は詠った。

 仏勅を
  受けて来たりし
    満月の
   バンクーバー
     友のにぎわい

 いずこより
  使命のままに
    来りたる
   バンクーバー
     同志の強さよ

 当時、バンクーバー本部長だったミヤザキ副理事長は言う。
 「池田先生は、この歌を満月の形をした丸い色紙にしたためて、私とスキラン婦人部本部長(現・カナダSGI総合婦人部長)に贈ってくださいました。
 バンクーバーには世界各地から移民が集まり、多様な人々が暮らしています。先生は、そうした地域性を深く理解し、このように詠んでくださったのだと思います。
 先生のご訪問を、皆が真剣に祈ってきました。秋に向かって寒くなる時期だったのですが、先生の滞在中は、めずらしいほど温暖で、素晴らしい晴天に恵まれました」
      ☆
●「私たちは会館で池田先生を迎える最初のグループでした。だから、“西海岸スピリット”を先生に示す大きな責任を感じていました。先生が私たちの前に来られた時、先生の温かさや誠実さを深く感じたことを覚えています」
 チューさんは小さいころから、いじめにあっていた。アジア系ということで、差別を受けた。苦しく、つらい日々だった。
 そんな中でブラスバンドの一員となり、練習に参加するようになる。メンバーと語り合い、SGI会長の指針を学ぶ中で、少しずつ自分に自信を持てるようになった。
 「あの時、総会の準備に取り組んだことが、自身の殻を打ち破る出発点となりました。そして、総会で先生が発表された『バンクーバー宣言』の中の“快活に、愉快に生きよ”“誇りを持って生きよ”との指導は、自分にとっての大きな指針となりました。
 この『宣言』は、今も仏壇に大切にしまい、心に刻んでいます」
●この10月には、チューさんの取材チームが「ジャック・ウェブスター賞」を受賞した。ブリティッシュ・コロンビア州のジャーナリストに贈られる、最も権威ある賞だ。
 「内気だった私が、記者として仕事ができること自体が偉大な信心の功徳であり、実証だと思っています。これからも、信心根本に、社会のため、平和のために貢献をしていきたい」
      ☆
●彼女の忘れられない思い出。それは、バンクーバーを訪れたSGI会長から、「幸せを 祈り祈りて 師弟かな」との句を贈られたことだ。
 そのころ、ハーディンさんの父親は悪性リンパ腫のために闘病中だった。
 しかし、彼女は父のために、なかなか真剣に題目をあげられなかった。そんな自分に対して、引け目を感じていた。
 「父は気性が激しく、私が小さいころから、経済面でも、母をはじめ家族に大きな苦労をかけてきました。そうしたことへのわだかまりから、父のことを本気で祈れなかったんです」
 SGI会長からは、次のような伝言も届けられた。
 「お父さんのことは心配しなくていいよ。私がお題目をあげるから。お母さんを大切にしてください」
 池田先生が、父のために題目をあげると言われた――そう考えると、自分も父のために題目をあげたい、と思えるようになった。それから父のために心から祈り、SGI会長の訪問についても、楽しく語り合うことができた。
 総会からしばらくして、父はハーディンさんと母が見守る中、自宅で安らかに息を引き取る。その報を聞いたSGI会長から、さらに、追善と励ましの言葉が寄せられた。
 私たちのために、ここまで心を砕いてくださるのか。胸が熱くなった。
 総会は、彼女にとって一家の宿命を大きく転換し、自身の壁を乗り越える原点となった。


〈友情を広げよ〉
●「出発される先生を代表でお見送りしたのですが、先生はその際、手でVサインをつくられたんです。そして、『これはバンクーバーの勝利のVサインです。生きて、生きて、生き抜いてください』と私たちを励ましてくださいました」
 バンクーバー総会でSGI会長は語った。
 「一人一人、皆、個性がある。考え方も違う。文化の背景も違う。習慣も違う。そうした差異を乗り越えていくには、まず、人間としておたがいに仲良くなっていくことである」
 「法といっても、人の振る舞いにあらわれる。まず、人間として心を開いて友情を結んでいく。そこから『法』への理解も生まれ、共感が広がり、信頼が深まる。
 絶対にあせる必要はない。カナダはカナダらしく、バンクーバーバンクーバーらしく、心広々と、悠然たる前進をお願いしたい」
バンクーバー、そしてカナダの友は、SGI会長の指針を胸に、異体を同心とする団結で、朗らかに勝利の前進を続けている。