大聖人がこの皆様を御覧になられたならばどんなにお喜びになられるか

2014年1月6日(月)更新:5
・『仏法伝持の人とは、「行動の人」「実証の人」』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20190515


【新・人間革命 正義 三】
 第一回「世界平和会議」の席上、国際仏教者連盟(IBL)が発足し、会長に山本伸一が、名誉総裁に日達法主が就いた。
 また、この席で、全参加者の懇請と総意によって創価学会インタナショナル(SGI)が結成され、伸一がSGI会長に就任。世界広宣流布をめざす創価学会の、地球的な規模のスクラムが組まれたのである。
 「世界平和会議」であいさつに立った日達は、「南無妙法蓮華経は世界の宗教」であり、「日蓮大聖人がこの皆様のお姿を御覧になられたならば、どんなにお喜びになられるか」と感慨を込めて語った。
 そして、大聖人は、仏法の流布は“時”によると仰せであり、その“時”は、山本会長の努力によってつくられ、今、世界的な仏法興隆の“時”を迎えたと明言し、「最も御本仏の御讃嘆深かるべきものと確信するものであります」と述べている。
 さらに、戦争は人類に破滅をもたらすことから、山本会長は、世界平和への潮流を起こそうと、率先して働いていると賞讃。ますます異体同心の団結をもって、世界平和の実現をめざすよう訴えて、話を結んだ。
 伸一は、人類の未来を考える時、一日も早く、平和の大潮流を起こしていかなければならないと、痛切に感じていた。
 当時、東西冷戦も続いていた。ソ連と中国も対立の溝を深め、一触即発の状況を呈していた。また、核兵器保有国も増え、核拡散が懸念され、核の脅威は増大しつつあった。一方、先進国と発展途上国との貧富の差も激しさを増していたし、環境破壊、食糧問題等も深刻化していたのである。
 伸一は、それらの諸問題を解決していくことこそ、仏法者としての重要な課題であり、使命であると考えていたのである。
 「未来の宗教というものは、人類の生存をいま深刻に脅かしている諸悪と対決し、これらを克服する力を、人類に与えるものでなければならない」(注)とは、トインビー博士の洞察である。
■引用文献
 小説『新・人間革命』の参考・引用文献  日達名誉総裁のあいさつは、「聖教新聞」一九七五年一月二十七日付参照  注 「二十一世紀への対話」(A・J・トインビー共著『池田大作全集3』所収)聖教新聞社
   (聖教新聞 2014-01-06)