生命の光 母の歌・体験 省エネ大賞「中小企業庁長官賞」に輝く 他

2014年1月9日(木)更新:3
【欧州広布の要 イタリア・ミラノ池田平和文化会館が完成】
文化財保護指定建造物(赤茶色の屋根の建物)を改築・修復。講堂(金色の建物)を新築した
●講堂での開館式に集ったイタリアのメンバー。師と共に、異体同心の大前進を誓い合った
●「ミラノ池田平和文化会館」では6日まで開館記念の集いが行われた。5日には、空に2重の虹がかかった
●欧州広布の要・イタリアSGI(創価学会インタナショナル)の新宝城「ミラノ池田平和文化会館」が完成した。開館式は1日午後(現地時間)、ミラノ県コルシコ市の同会館で盛大に行われ、地元ロンバルディア州の友をはじめ、900人が参加した。
 池田大作SGI会長は伝言を贈り、新会館の完成を祝福。イタリアの同志の奮闘と広布の伸展を心から讃えた。
 この1年で5100人を超える新入会者が誕生したイタリアSGI。欧州をリードする拡大の喜びの中で開館式を迎えた。
 同会館には、16世紀に建造されたイタリアの文化財保護指定建造物「グアルディア・ディ・ソプラ」を改築・修復した施設が。ここには事務室や会議室、礼拝室等が備えられている。
 また、スタイリッシュな外観の講堂が完成。900人を収容する大礼拝室や、イベント・展示などにも活用できるエントランスホールがある。
 今後は、イタリアの中心拠点の機能に加え、欧州SGIの諸行事でも使用される。
 式典では、ロンバルディア州のリーダーが感謝と決意を語った。
 続いて、オペラの至宝「ミラノ・スカラ座」などで活躍する4人の芸術部員が学会歌「人間革命の歌」などを演奏し、場内から喝采が送られた。
 イタリアSGIのナカジマ理事長は「共に新しい決意で、新しい行動を開始しよう」と語った。
 最後に、タカハシ欧州議長は力を込めた。
 「『世界広布新時代 開幕の年』の”元日”に開館を迎えることができました。イタリアには先駆の使命があります。ここから欧州へ世界へ、人間主義の大潮流を広げていこう」
 参加者からは、喜びの声が相次いだ。「師の名を冠する会館は、私たちの最大の誉れです。報恩感謝を胸に、広布の大道を力強く歩んでいきます」(マウロ・チュッロ男子部書記長)。「広宣流布誓願の実現へ、生まれ変わった心で出発します」(アリーチェ・マルコン婦人部本部長)
   (聖教新聞 2014-01-09、以下同)


【晴れの入園式 マレーシア創価幼稚園】
●教員による楽しい人形劇も披露された(同)
●マレーシア創価幼稚園の入園式が2日、首都クアラルンプール近郊の同幼稚園で晴れやかに行われた。
 創立者池田大作SGI会長はメッセージを寄せ、「まいにち元気にあいさつしよう」「あきらめない強いこころでいこう」「お友だちをたくさんつくろう」と三つの約束を提案。176人の新入園児を祝福した。
 式典では、黎来好園長が「元気いっぱいに遊び、たのしく勉強して、大きく成長していきましょう」とあいさつした。
 1995年に開園した同幼稚園。マレー語・中国語・英語の3言語を用いた教育に高い評価が寄せられ、国内外から多くの教育関係者が視察などに訪れている。


【生命(いのち)の光 母の歌 第4章 慈愛が輝く社会へ(下) 創価学会インタナショナル 池田大作会長、オーストリア元文部次官・声楽家 ユッタ・ウンカルト=サイフェルト博士】
●サイフェルト博士 夫婦にしても、お互いが尊重し合い、尊敬し合うところに、円満の秘訣があるのだと思います。
●サイフェルト 一番大切なのはお互いを尊重することです。尊重する気持ちがなくなってしまえば、やがて、うまくいかなくなってしまいます。例えば毎年の誕生日は必ず、互いに祝ってきました。それがなければ、即、サヨナラです!(笑い)
 冗談はさておき、主人の誕生日は、亡くなった今でも彼と一緒にお祝いしています。
 男性は、たまに自分の奥さんに花を贈ることも、いいアイデアだと思います。
 尊重し合う自立した二人の関係が大切です。彼女が彼を尊重するだけでなく、彼も彼女を尊重すべきなのです。そして、してもらっている家事など、一つ一つへの感謝を忘れないことです。いつの間にか、「やってもらうのが当たり前」とか、「どうせやってくれるだろう」となりがちですので。そのような考え方は、愛の終息を意味します。
●池田SGI会長 “感謝の心”は夫婦間のみならず、心しなければならない点ですね。そしてお話のあったように、時に自分の感謝の気持ちを“形”にしていくことも大事でしょう。
 ともあれ、パートナーのそれぞれに特質があり、またお互いに培ってきた知識や知恵もある。それぞれが持っていない良い「違い」があるはずです。それをお互いが尊重し、吸収し、補い合うことが、互いの成長への糧となり、自分の心も広げていく。その分、自身の幸福感も確かなものになっていくのではないでしょうか。
●サイフェルト 今や「どうせ、結婚するのだから」などと言ってはいけません。ただでさえ結婚は“宝くじ”のようなものです。うまくいくかどうか、誰にも分からないわけですから(笑い)
●池田 互いに高い「目的観」と深い「人生観」を持って生きる努力が、ますます大切ではないでしょうか。共に確かな「幸福観」をつかむことです。何があっても揺るがぬ自分自身を築き上げることです。真の意味で自立していくことです。
●池田 要は、幸福を決めるのは環境ではない。結局は自分自身であるということでしょう。
 かつて戸田第2代会長を囲んでの勉強会で、劇作家イプセンの代表作『人形の家』が題材となりました。女性の自立について先駆的に問い掛けた作品です。若い女性たちの勉強会で教材にされました。さらに恩師は「男は強いばかりが能じゃない。横暴になるのでなく、たまには、こういう本も読みなさい」(笑い)と、私たち男性にも読ませたのです。
 物語の最後、主人公のノラは、自分が夫に従属し、かわいがられるだけの「人形」だったことに気付き、「人間」であることを求めて新たな一歩を踏み出します。この劇的な幕切れを通し、恩師が、それぞれの人生において「この続きをどう書いていくか」と励まされたことが印象深く心に刻まれています。
 人間には、誰しも限りない可能性があり、幸福になる権利がある。幸福の“宮殿”を、わが胸中に輝かせていくための仏法であり、私どもの信仰です。
 戸田会長は、自立した女性一人一人が幸福な人生を歩みながら、新しき連帯を築くことによって、新しい時代変革の波が起きていくことに大いなる期待を抱いていました。私も、女性こそが平和の使者であり、女性の力がより社会に反映されていくことが、必然的に生命尊重の社会建設につながっていくと確信してやみません。


【信仰体験 “風穴”を開ける挑戦 最新技術で話題の空調設備会社を経営】
《省エネ大賞「中小企業庁長官賞」に輝く》
●「小さくても社会でキラリと光るダイヤの存在に」
●「当時、空調分野である『空気搬送動力』は、照明や冷暖房のように簡単に節電できるとは認識されていませんでした。が、低圧損フィルターにより、ビル全体の2%の節電が可能になったんです」
●1971年(昭和46年)10月の池田名誉会長との記念撮影会や、同年11月の本部総会に、未来部の代表として参加する。
 「みんな、大学へ進むんだよ」。名誉会長の包み込むような温かくも力強いまなざしに、飛翔を誓った。
●79年4月、新人研修中、衝撃的なニュースが飛び込んだ。名誉会長の会長辞任だった。9日後の5月3日、創価大学で行われた本部総会に参加した。拍手のない凍り付いた空気の中、名誉会長の威風堂々たる姿が。
 “生涯をかけて、弟子としての実証を必ず打ち立ててみせる!”。この日が松江さんの負けじ魂の原点となった。
●心にあったのは81年、学生部に送られた師匠の励まし。
 「学生部出身者は、21世紀の各分野のリーダーたれ」
 空調を通して、人々の暮らしを守り、環境を守りたい――松江さんの挑戦が始まった。
●松江さんを奮い立たせたのは、壮年部の先輩だった。
 「一度挑戦を始めた以上、諦めちゃだめだ。価値ある成功は、試練の先にある!」
 壁にぶつかるたび、唱題に励み、学会活動に奔走した。
●従来、1年間で交換・廃棄されていた中性能フィルターだが、新製品は洗浄が可能で、年1回の洗浄・殺菌を施せば4年間の使用が可能。従来比19.5%と、節電効果においても画期的な“革命”となった。
●「各分野のリーダーに」――あの日の師の励ましは、今も松江さんの、心のど真ん中に躍動している。