メッセージ 具体的に目標を決め 自分らしく挑戦せよ

2014年1月15日(水)更新:3
【中等部結成記念大会への名誉会長のメッセージ】
 一、寒い中、また遠くから、よく集まってくれました。本当にご苦労さま!
 大切な大切な、わが中等部の皆さんが元気はつらつと成長してくれている姿ほど、嬉しい希望はありません。私も、全てを見守っています。
 いつもお世話になっている担当者の皆さん方にも、心から感謝します。
 今、「世界広宣流布の新時代」が開幕しました。それは皆さんが、青き地球の晴れ舞台にさっそうと躍り出ていく、まさに未来部の新時代です。
 きょうは、皆さん一人一人に、「自分自身の『新時代』を開幕しよう!」「君自身、あなた自身の『新しい偉大な歴史』をつくろう!」と呼び掛けたい。
 一、私が大きな願いと期待を込めて中等部を結成したのは、1965年(昭和40年)のことです。当時、アメリカでは、人種による差別がはびこる中、人間が共に平等に生きる社会を目指す運動が、粘り強く進められていました。
 その信念のリーダーであったキング博士は、青年たちの勇気を信じ、「あなたがたが今 歴史を作っており、また歴史を経験しているということだけは、確かである。そしてあなたがたは、将来の歴史家たちが すばらしい歴史の一章を書くことを可能にしているのだ」(クレイボーン・カーソン編、梶原寿訳『マーティン・ルーサー・キング自伝』日本基督教団出版局)と語り掛けています。
 私自身も、中等部の皆さんと同じ年代の頃の忘れ得ぬ思い出があります。
 戦争中、雨にも負けず、風にも負けず、新聞配達をしていた時のことです。配達先のアパートの親切なご夫妻が、私に「今、君は人間としての歴史をつくっているんだよ」と温かく励ましてくれたのです。
 日蓮大聖人は、「極楽百年の修行は穢土(えど)の一日の功徳(くどく)に及ばず」(御書329ページ)と仰せになられました。
 大変な時や苦しい時にも、題目を唱えて、負けじ魂で、きょう一日を全力で頑張ることが、一つ一つ自分自身の黄金の歴史と光ります。“極楽百年の修行”にも勝る大功徳を積むことができるのです。
 一、若くして世界一の生命哲学を持った皆さんです。誇りと自信に燃えて、「早起きをする」「元気にあいさつする」「読書に励む」「苦手な科目にも挑む」など具体的に目標を決め、自分らしく挑戦してください。
 題目が原動力です。そして、創価の仲間と共に「私は断じて負けない」「我らは断固と勝ち進む」と胸を張って、大勝利の青春の歴史を飾っていただきたいのです。
 愛する皆さんの栄光の新時代のため、私は題目を送り、道を開きます。
 風邪など、ひかないように! ご家族にもよろしくお伝えください。
 2014年1月13日
 「正義の走者」を歌いながら

   (聖教新聞 2014-01-15)