地域紀行(東京、日野市)・未来部育成のページ 他

2014年1月16日(木)更新:5
【小説「新・人間革命」第21巻 聖教ワイド文庫であす発売】
●「SGI」「人間外交」「共鳴音」「宝冠」の4章を収録。
 1975年(昭和50年)1月26日、グアムに51カ国・地域のメンバーの代表が集い、第1回「世界平和会議」が開催された。
 席上、SGIが結成され、参加者の総意で山本伸一がSGI会長に就任。演壇に立った伸一は、「全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と力強く呼び掛ける。
 同年4月には、第3次訪中、5月には、フランス、イギリス、ソ連を訪問し、各界のリーダーと、精力的に対話を重ねる。伸一の平和・教育への貢献を讃え、モスクワ大学は、名誉博士号を贈る。それは、伸一にとって、世界の大学・学術機関からの第1号となる、意義深き「知性の宝冠」であった。
 本社刊。800円。全国の書店、出版センター・コーナーで発売。聖教ブックサービスでも注文を受け付けます。 
   (聖教新聞 2014-01-16、以下同)


【地域紀行 黄金の人材群 東京・日野市】
《歴史、自然、そして人あり》
●「犬もよく見かけるけど、この辺りでは、ライオンの鳴き声も聞こえたわ」
 聖教新聞の配達を始めて30年の小嶌良江さん(支部副婦人部長)がほほ笑む。
 小嶌さんの住む地域は、多摩動物公園に隣接する。朝、新聞を配っていると、かすかに聞こえる動物たちの声。羽を広げたクジャクを見たこともある。
 起伏の激しい多摩丘陵(きょうりょう)。しかし、自然を五感で味わいながらの配達は、楽しみの連続だった。
      ◆◇◆
●昭和34年(1959年)に入会した当時は、周囲も農家。旧習の壁は厚く、途端に村八分に遭った。
 「学会をやるなら、ここから出て行け!」
 しかし、何を言われても、じっとこらえて今に見ろ、と信仰を貫いてきた。
 農協、自治会、消防団、防犯協会。仕事に励みつつ、地域のためなら何でもやった。
 そして今では――。「こちらが言わなくても、地域の役割が来てしまう」と笑う。
 77歳になった今でも忙しい毎日だが、しみじみ思う。
 「年を重ねるほどに充実した日々を過ごせる。信心の功徳ですね」
      ◆◇◆
●「学会の看板を背負っていますからね。自分の店だけ繁盛しても、意味がないと思ったんですよ」
 人に尽くした分、自分にも返ってくるのか、不思議と客足は途絶えない。大学の体育寮が近くにあり、卒業後も、かつての常連客が顔を出してくれることもある。
 地域に愛される店。続けてこられた秘訣は……「味に自信もありますが、やっぱり題目のおかげ!」

〈師の深き祈り〉
●昭和60年(1985年)12月2日。池田名誉会長が日野を訪れた原点の日である。
 この時、名誉会長の体調は、激務で、決して、思わしくなかった。その中で、御本尊に深く祈念した。
 “日野の地から、黄金の人材群よ出でよ”――と。
 師匠の深い思いを知り、同志は、日野を人材の城にと強く誓った。その決意のままに、後継に励ましを送り、多くの人材を育ててきた。
 「今の私があるのは、日野の同志の支えがあったから」
 そう語るのは、和歌山新宮市出身の三好香里さん(女子部部長)
●地域の同志の勧めで、学会の会合に参加した。
 一人一人、自身の悩みを赤裸々に語っている。それぞれ悩みは違うが、皆がその悩みと真正面から向き合っていた。
 「私も……」。心の内を話すと、自然と涙があふれた。

〈励ましの連鎖〉
●「一人で抱え込まないで」
 「私たちが祈るからね」
 会うたびに、同志は温かく励ましてくれた。じっと耳を傾け、包んでくれた。
 次の会合にも行ってみよう……。同志と接すると、心が穏やかになった。「私も宿命転換したい」と祈り始めると、薄紙を剥ぐように、病状は軽くなっていった。
 その間、母のてんかんの症状は劇的に改善。「香里が信心に頑張ってくれたおかげよ」との言葉が確信を深めた。
 大学3年の時、三好さんは自らの病を完全に克服。今は、大学院に進み、日本語教師という夢を目指す。
 「今度は、私が励ましを送る側になる。それが、日野の皆さんへの恩返しです」と語る三好さんの笑顔が、すがすがしかった。
      ◆◇◆
●飛び火(のろし)をあげるのに適していた場所であったことから、「飛火野(とぶひの)」と呼ばれた。「日野」の由来だという。
 「だからこそ、日野から全国、全世界に先駆けて、世界広布新時代の“のろし”をあげます!」――取材の中で、多くの友が口にしていた。
 日野に、歴史あり、自然あり、そして人あり。
 その発展を、“日の出の勢い”で支える同志の顔は、ひときわ輝いて見えた。


【未来部育成のページ 生き生きと広げる言葉と想像の世界】
《「少年少女きぼう新聞」主催 きぼう作文コンクール「最優秀賞」作品》
〈愛知 松本樹君 『お母さんの声』〉
●ぼくが病気になると、「大丈夫だよ」「すぐによくなるからね」と、やさしく声をかけてくれます。その声をきくと、安心します。ねずにひとばん、かんびょうを続けてくれたお母さんは、よく日はかんびょうづかれで、ねこんでいます。
 ぼくが学校から帰って元気がないと「何かあったの?」と声をかけてくれます。どうしてわかるのかな?と思います。そんな時、お母さんは、「大丈夫だよ!!」「いのっているよ」「心配しなくてもいいよ!!」と言って、へんな顔をして、ぼくをわらわせてくれます。そうすると、元気になります。


《「未来ジャーナル」主催 読書感想文コンクール「最優秀賞」作品》
〈三重 寺戸聖菜さん『宇宙人』 「宇宙で地球はたった一つの存在か」(松井孝典編著)を読んで〉
●地球総人口約七十億人。人類は今まで、農地を開拓し、産業革命を起こし、そして二十世紀には人口爆発を起こした。私が読んだ本によると、ありえない事ではあるが、地球の質量と全人類の質量が同じになるまで、あと二千数百年しかないそうだ。この人口増加は人類自らに「食料不足」という重大な問題を突きつけている。
 本来、地球の生命システムでは、増えすぎてもバランスが取れるような仕組みになっている。なのに、人間の増加は地球のシステムをも狂わせてしまっているように思える。この人口問題は、火星や月への移住計画も立てさせる始末だ。どうして人間だけがこんなに増加してしまったのだろうか。
 環境問題や食料不足、これらは皆全て「欲望の暴走」が原因といえるだろう。