指針 新しき一年を勝ち進め! 偉大な歴史を築け

2014年1月20日(月)更新:3
【本部幹部会で紹介された名誉会長の指針】
●「世界広布新時代第3回本部幹部会」「全国青年部幹部会」「創価班・牙城会・白蓮グループ大会」「全国通信員大会」(11日、東京戸田記念講堂)の席上、「第13回本部幹部会」(2002年1月)での池田名誉会長のスピーチが上映された。広布前進への指針として掲載する。

《戸田先生 闘争せよ!その中で自身を鍛えよ!
 「勇敢な信心」が変毒為薬の原動力》
 一、あけまして、おめでとう!
 お元気な皆さま方と、こうしてお会いできて、私はうれしい。どうか、この一年も、よろしくお願い申し上げたい。
 一、戸田先生が、しばしば、遺言のように語っていた言葉は何か。それは「勇気」である。
 「仏法の真髄は、慈悲であり、われわれにも慈悲は必要だけども、凡夫だから、なかなか慈悲はもてないものである。
 この慈悲に代わるのが勇気だ。
 『人を救おう』『自分を向上させよう』『人間革命しよう』『日本を、世界を広宣流布しよう』という勇気だ。
 勇気をもって仏法を実践することが、慈悲に通じていくのである」
 これが戸田先生の厳然たる指導であった。
 この一年、自分自身のため、偉大なる歴史の建設のため、勇気をもって前進してまいりたい!

〈わが使命の地で〉
 一、新春にあたり、芸術部の方々、スポーツ界で活躍される方々も集ってくださった。ありがとう!
 「一騎当千」の皆さま方である。
 自由に、伸び伸びと、この一年も、わが生命の最高の力を発揮していっていただきたい。
 今回、研修で来日されたSGI(創価学会インタナショナル)の各国も、大変に素晴らしい発展をされている。
 新年、おめでとう!
 ア・ハッピー・ニュー・イヤー!
 遠路はるばる本当にご苦労さま!
 尊き求道の功徳は大きい。
 今、世界の同志の連帯は、かけ算のように何倍もの力を発揮し、功徳も増し、人材も増し、威光勢力も増し始めた。
 日顕一派と決別して10年。広宣流布は、日蓮大聖人正統の創価学会によって、この地球上に、いやまして速度を加え、進展してきた。
 これもすべて、世界広宣流布を自由自在に進められるようにとの御仏意であり、御仏智であったというほかない。
 大聖人は在家の弟子に、「その国の仏法流布は、あなたにおまかせいたします」(御書1467ページ、通解)と仰せになっておられる。
 大聖人から託された、それぞれの深き使命の天地にあって、世界最高峰の須弥山のごとき大福運を積んで積んで積みきっていただきたい。
 今、頑張ろうではないか。

〈全て青年に託す〉
 一、各国また各地の未曽有の勢いの新出発、本当におめでとう!
 わが青年部も決然と立ち上がった!
 新しき同志を誕生させた。見事な拡大である。
 これからが青年部の「本門の時代」である。すべてを後継の青年部に託していく時代に入ったと、私は強く申し上げたい。
 一、周恩来総理は青年を大切にした名指導者であった。
 周総理ご自身が、その模範を示された。30歳も若い私を、本当に大事にしてくださった。〈1974年12月5日の会見の時、総理は76歳。名誉会長は46歳〉
 青年は闘争の中で自己を鍛えよ!戦いを避けていては、自己を発展させることはできない――これが周総理の心であった。
 戸田先生も言われた。「闘争せよ!その中で自分自身を鍛えよ!」
 ゆえに私は、戦って戦って戦い抜いた。青年部時代、活動が終わって家に帰ると、くたくたに疲れて靴も脱げない。そういうこともあった。
 しかも、肺病の体であった。
 周総理は言われた。「鍛練を受け、さまざまなきびしい練磨を経てはじめて鋼(はがね)になる」(『周恩来選集』外文出版社)
 人生は闘争である。
 鋼の精神がなければ、大きな仕事はできない。

〈決然と立て!〉
 一、フランスの著名な作家カミュは言う。
 「貧困と不条理とが多くの人々に人間性を失わせているこの世界で、たった一人を救うことは、みずからを救済し、わたしたち皆が希望する人類の未来を救うことになるのです」(有田英也訳、『アルベール・カミュ〈ある一生〉』毎日新聞社刊)
 一人を救うことは自らを救うこと――この実践が、私どもの折伏である。
 自分も他人も救っていける――この折伏行こそ「人類の希望の方程式」なのである。
 近年、青年部は頼もしくなってきた。
 学会は、どこまでも「青年創価学会」である。
 青年部が広宣流布の一切を担い、決然と立ち上がっていくのが、学会の伝統である。


《自分も他人も幸福に! 折伏行は人類の希望の方程式》
 一、ここで、日蓮大聖人が四条金吾にあてられた、有名な御書の一節を拝したい。
 「一生は夢の上の出来事のようにはかないもので、明日のことさえわからないものである。たとえ、どんな乙食になったとしても、法華経にきずをつけてはならない。
 それゆえ、同じくは、(あなたの決意はすでに定まっているのであるから)嘆いた様子を見せないで、このあなたの誓状(せいじょう)に書かれたように、少しもへつらわずに振る舞い、語っていきなさい。
 なまじ、へつらうようなことがあれば、かえって(状況は)悪くなるであろう。たとえ、所領を没収され、(土地を)追い出されようとも、それは十羅刹女(諸天善神)の御計いであるのだろう、と深く信をとり、十羅刹女にまかせておきなさい。
 もし日蓮が(佐渡に)流罪されないで鎌倉にでもいたならば、あの戦い(文永9年2月の北条一族の内乱=二月騒動)に巻き込まれて、きっと打ち殺されていたにちがいない。今、あなたが江間家を追い出されることも、このまま江間家にとどまっていてはよくないだろう、という釈迦仏の御計いなのであろう」(御書1163ページ、通解)と。
 大聖人は佐渡流罪という大難にあわれた。しかし、そうであったからこそ、戦乱をまぬかれることができ、かえって良かったのだと仰せである。
 長引く不況の中、リストラや失業に直面している方もおられるかもしれない。
 しかし、仏法の眼で見るならば、すべてに深い意味がある。
 嘆いていてはいけない。「強き信心」「勇気ある信心」さえあれば、あらゆる困難を、必ず「変毒為薬」していける。
 どうか、この大聖人の御聖訓を心に刻み、何があっても前へ、また前へ、前進していただきたい。
 仏法は勝負である。断じて勝たねばならない。自身に勝ち、人生に勝利していく。そのための信心である。
 雄々しく苦難と闘う皆さま、そして誠実な心で戦う皆さまの姿は、すべて大聖人が御覧になっておられる。
 安心して、使命深き、わが人生を生き抜いていただきたい。
 この一生、毅然と、勇敢に、胸を張り、一日一日を、自分らしく進んでいっていただきたい。

〈朗らかに仲良く〉
 一、最後に、皆さま方が、健康で、朗らかで、長生きして、和楽の人生を築かれんことを心よりお祈り申し上げたい。
 人生は、そして生活は、ちょっとした心づかいが大事である。
 たとえば奥さまは、夫が出かける時は、「いってらっしゃい」と笑顔で送り出す。疲れて帰ってきたら、「ご苦労さま」と優しく迎えてあげる。
 また、男性は絶対に女性を叱ってはいけない。奥さまを大事にしなくてはいけない。
 どうか、この一年、お幸せに!きょうは長時間、本当にご苦労さま!ありがとう!
   (聖教新聞 2014-01-20)