「誓願」の生き方こそ日蓮仏法の魂

2014年1月23日(木)更新:4
【名字の言】
 本年初の座談会が各地でにぎやかに開かれている。今月学ぶ「大悪大善御書」には「大悪をこれば大善きたる」(御書1300ページ)との有名な一節がある▼蒙古襲来などで社会が騒然とする中、記されたと推察される。日本史上初といっていい外敵の侵攻は、当時の人々に、まさに「大悪」と映っただろう▼しかし日蓮大聖人は、これを「大善きたる」瑞相と断言された。ただ、未来を予想したのではない。”この大悪を、必ず大善に転じてみせる”との烈々たる民衆救済への気迫が脈打っている▼使命を自覚し、行動を起こす「誓願」の生き方こそ、日蓮仏法の魂である。池田名誉会長の小説『人間革命』『新・人間革命』を貫くテーマの一つも”大悪から大善への転換”といえよう。50年前、沖縄で執筆を開始したのは”戦争で最も苦しんだ地を、最も幸福な平和の楽土に”との信念から。そして小説は、戸田第2代会長が戦争の焼け野原に一人立ち、一国の宿命転換を誓う場面から始まる▼世界は、彼方にあるのではない。自分の今いる家庭、職場、地域こそ世界広宣流布の中心地――と『新・人間革命』「正義」の章にある。一人一人、”誓願”を語り合う座談会から、「世界広布新時代」のうねりは生まれる。(潔)
   (聖教新聞 2014-01-23)