熊本「水俣の日」から40周年・「自己肯定感」高める言葉 他

2014年1月23日(木)更新:5
【青年抄 池田大作名誉会長の箴言を収録】
池田大作名誉会長が、若き友に贈った指針を集めた『青年抄』が徳間書店から発売された。
 「まず思い切って 最初の一歩を踏み出す この勇気ある実行こそ 青年の 青年たる証といってよい」。折りに触れ、青年に無限の期待を寄せる名誉会長。本書には、その著作の数々から厳選された箴言などを収録されている。
 本書は5つの章からなる「青年の特権」「自分らしく」「夢に向かって」の3章に続き、第4章「未来への提言」では、地球的問題群を打開し、人類の未来を開く青年の使命と力に言及。第5章「私の青年時代」では、名誉会長が自身の青年時代を振り返る。
 「まえがき」で名誉会長は呼び掛ける。
 「青年は、青年ということだけで、いかなる大富豪よりも、誇り高く、光り輝く青春という舞台の名優です」
 「誰人にも、行く手には立ちはだかる壁がある。しかし、青年に乗り越えられない壁など、断じてありません」「始めましょう。共々に、希望を紡ぐ物語を!」
 青春を駆ける友への励ましのエールがあふれている。
   (聖教新聞 2014-01-23、以下同)


【わが友に贈る】
 地涌の我らは
 世界平和への主人公だ。
 広布のロマンに燃えて
 眼前の課題に挑もう!
 勇気の一歩を踏み出せ!


【絶望、偏見、対立…… 嵐の中で生き抜いた 熊本「水俣の日」から40周年】
《師の励ましが蘇生の力に》
不知火海(八代海)は、穏やかだった。太陽の光に照らされ、まぶしいほどに輝いていた。
●名誉会長は呼び掛けた。
 「苦しみをかみしめてきた皆さんには、幸福になる権利がある。皆さんの手で社会を変えていくんです」
     ◆◇◆
●「先生との出会いがあったから、私たちの今がある」
●第1回「水俣友の集い」の折り、代表で体験発表を行った。
 じっと聞いた名誉会長は、安雄さんに句を送っている。

 水銀の
  苦海の彼方は
      虹の華

●「広宣流布のためなら命だって惜しくない!」――そう思って弘教に歩いてきた。
     
〈人々に寄り添う〉
●「信心は苦しんだことが、全部生かされるんです」
●昭和58年(1983年)、坂本さんは、創価学会の哲学の中にその答えを見いだし、入会することを決めた。
 「学会員は、被害に苦しむ方はもちろん、心を痛め続けてきた会社の社員も含めて、苦しんでいる“人間そのもの”に寄り添い、励ましを送っていたからです」
●「命ある限り、水俣に生きる人々に寄り添い、その生命の輝きを伝えていく。それが私の使命なんです」
     ◆◇◆
●第1回「水俣友の集い」で名誉会長は語った。
 「50年後、100年後に、水俣がどうなっていったかを見続けていくことは、日本の全国民の義務でもあります。そして、皆さんが、水俣の変革の原動力となって、年ごとに、郷土の蘇生の歴史を刻んでいっていただきたいのです」
 絶望に負けなかった。偏見に立ち向かった。生きて生きて生き抜いてきた。友の挑戦は、今も続いている。


【きょうの発心 「勇気」の二字で宿業乗り越え】
御文
 各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず(種種御振舞御書、910ページ・編947ページ)
●難に遭った時、勇気の信心に立つことを教えられた一節です。


【家庭・社会 子どもへの最高のプレゼント 自己肯定感高める言葉のシャワー浴びせて】
●無条件の愛情を注ぐこと。「どのようなあなたでも愛しているよ」という無条件の愛情がこもったメッセージを送り続けることです。
●苦手な点を指摘するのではなく、長所をもっと褒め、伸ばしましょう。長所を褒めたことで生まれた自己肯定感が、自然と短所を引き上げてくれるからです。長所こそ、もっとメンテナンスをしてほしいと思います。
●親子は顔は似ていても別人格だということです。考え方も得意不得意も「違うのが当たり前」と思っておくと気が楽です。
●「お母さんは、チャレンジを大切にしているのですね。でも、お子さんも同じとは限りません。お子さんは何を大切にしているのか客観的に見てみませんか」
●きょうだいでも、特徴、性格が違います。親の経験で決めつけるのではなく、一人一人の子どもの特徴をよく見極めて、言葉を掛けてあげましょう。
●やる気になる言葉は、命令ではなく「お願い」です。「手伝ってくれない?」などと、親から頼りにされるとうれしいものです。
 「あなたがしっかりしているから助かる」などの感謝の言葉も自己肯定感を高め、やる気にさせます。家族関係だと、つい感謝の言葉を省略しがちです。照れくさいかもしれませんが、意識して言葉に出していきたいものです。