地域の発展に尽くす当社に必要な人材

2014年2月1日(土)更新:5
【名字の言】
 雪原(せつげん)に寒立馬(かんだちめ)が立っている。がっしりとした太い脚で大地を捉え、寒風に耐えている。時折、ひづめで雪を掘り起こしては、埋もれた草を食(は)んでいる▼青森県下北半島の北東端にある尻屋崎の放牧地。ここで寒立馬は冬を越し、春に出産シーズンを迎え、新たな命を誕生させる。厳しい風雪に身じろぎもしない圧倒的な存在感。春の到来を、じっと信じている姿のように思え、人生の冬を勝ち越える力を与えてくれる▼創価大学を卒業後、郷里の青森県で臨時教員を務めてきた壮年部員。2年前、採用任期が切れ、失職した。家族を養うための職探しは難航するが、地元を離れる気はなかった。この地で勝利することが、わが人生を鍛え、育んでくれた故郷と同志への恩返しと決め、学会活動にも全力を注いだ▼その後、求人広告で見つけた地元企業の面接を受けた。担当した会社幹部らは彼の近所に住み、日頃、地域のために奮闘する姿を見てきた。地域の発展に尽くす当社に必要な人材、と採用された▼2月は「如月(きさらぎ)」。あたたかな陽気になる「気更来」、草木が芽吹く「生更木」からきたとの説も。少しずつ、季節は春へと動き始める。「伝統の2月」の勝利へ、輝きの季節へ、今、ここから立ち上がろう。(城)
   (聖教新聞 2014-02-01)