“宗教とは、人間が生きる、この神秘的な世界の地図のようなもの”

2014年2月20日(木)更新:3
【名字の言】
 「アフリカの皆さんの顔がとっても輝いていて、引き寄せられるように一気に読みました」。本紙で連載したアフリカ座談会に寄せられた声だ▼座談会の中で、はっとさせられる発言があった。「自分は何のために生きているのか」。ある国のリーダーは入会前、こう悩んでいた。そのとき、池田SGI会長の書籍を手渡され、「自他共に幸せになっていく」ことが人生の目的と知り、人を幸福にしていくため、入会した▼“宗教とは、人間が生きる、この神秘的な世界の地図のようなもの”と表現したのは、英国の歴史家トインビー博士だ。さらに博士は「それは人生に不可欠なものです」(『池田大作全集第3巻』所収『21世紀への対話』)と▼確かに人生は神秘的だ。どうしようもない不幸な出来事も起こる。しかし、そうした荒波をも乗り越えて、幸福の港へと進みゆく、確かなる軌道が必ずあるはずだ。それを指し示し、導いてくれるものこそ真の宗教であろう▼今月の座談会拝読御書に「殿一人に かぎるべからず」(1557ページ)と。「あなた一人が信じるだけでなく、信心をすすめて人を救っていきなさい」。妙法という“人生の地図”が教えるのは、自他共の幸福の生き方。その大道を勇気を持って歩んでいきたい。(進)

   (聖教新聞 2014-02-20)