アメリカ創価大学で教育シンポジウム 他

2014年2月28日(金)更新:2
アメリ創価大学で教育シンポジウム】
●多彩な研究成果が披露された創価教育シンポジウム(カリフォルニア州オレンジ郡のSUAで)
アメリ創価大学(SUA)で第10回「創価教育シンポジウム」が15日から17日にかけて開催され、多くの市民や教育関係者が参加した。
 主催は、SUAの学生団体「創価教育・学生研究プロジェクト(SESRP)」。
 今回は、マサチューセッツ大学ボストン校のウィンストン・ラングリー学事長はじめ、米ジョン・デューイ協会元会長のラリー・ヒックマン博士(南イリノイ大学教授)、ジム・ガリソン博士(バージニア工科大学教授)の両氏、デポール大学のジェイソン・グーラー博士らが出席。SUAの学生・卒業生・教員を中心に研究発表が行われた。
 15日には、国際関係論や人権を専門とするラングリー学事長が基調講演した。
 学事長は、現代社会には、”強者と弱者”といった差別観がまん延していると述べ、誰もが同じ人間であるという認識に立つ普遍的な人権を築かねばならないと強調。その人権の核こそ「平和への権利」であり、この権利の実現と人類の協調へ、SUAが果たす役割は大きいと語った。
 結びに、「人間が変われば、政治、社会、文化が変わります。池田博士が提唱する人間革命の哲理こそ、世界の変革への鍵なのです」と力説した。
 質疑応答では、「個人の変革を意識し過ぎると、社会全体の改善には至らないのでは」と率直な質問が。学事長は「人間の真の変革は、他者との継続的な関わり合いの中で生まれます」と応じ、個人と社会は相互に成長できると論じた。
 16日には、ヒックマン博士とガリソン博士が、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長とのてい談「人間教育への新しき潮流――デューイと創価教育」(月刊誌「灯台」で連載〈2009年〜11年〉)について語った。
 ガリソン博士は、「師弟」とは上下関係ではなく、共同で価値を創造する関係であると主張。師弟こそ、教師と学生の交流のモデルであると述べた。
 一方、ヒックマン博士は、デューイの宗教観としてSGI会長がハーバード講演(93年)で指摘した、宗派としての”宗教”と、普遍的な精神としての”宗教性”の違いに言及。宗教性は、人間の理想への希求に関わるものであり、宗教性の啓発が教育において不可欠であると訴えた。 

   (聖教新聞 2014-02-28、以下同)


大白蓮華3月号が完成】
●巻頭言は「座談会で蘇る! 座談会で勝ち開く!」。その中で池田名誉会長は、座談会は集った人々の生命を蘇らせ、自他共に最高の幸福境涯を勝ち開く、希望と信頼の「黄金の会座」であると、その意義を綴っている。
 また、連載企画「世界広布は一対一で進む」は第3回(完)。名誉会長の欧州やアフリカの同志への激励行を追う。
 名誉会長の講義「勝利の経典『御書』に学ぶ」では「日妙聖人御書」を研鑽する。


【名字の言】
法華経は、励まし、褒めたたえる経典だ。御書に「法華経二十八品で、重要な法理を述べた部分はわずかで、褒める言葉が多いと思っていきなさい」(1242ページ、通解)と記されている▼「褒める」と「おだてる」は違う。「褒める」とき、人は相手の可能性を心の底から信じている。その心が強い分、相手の心の奥まで伝わる。褒められた喜びは大きな自信となり、思いもしない力を発揮させる