“核なき世界への道” 広島学講座 クレメンツ博士が講演

2012年3月17日(土)更新:2
 第147回「広島学講座」(総広島青年部主催)が15日、広島市内で行われた。
 ニュージーランド・オタゴ大学国立平和紛争研究所所長で、戸田記念国際平和研究所総合所長のケビン・クレメンツ博士が「Yes We Can! 2015年までに核廃絶はできる!――『核なき世界』実現への道」と題し講演を行った。
 博士は「核抑止論」が国際社会の現実にそぐわない、非現実的な思考であることを具体的に述べ、国家間の不信感を取り除き、信頼を醸成していくことこそが平和につながると強調した。
 反核兵器の先進国であるニュージーランド市民運動を通して、諸課題の解決も一人の行動から始まると語り、「『核廃絶は必ず実現できる』との信念を青年と共有し、さらなる努力を広島から開始したい」と訴えた。
 講演に先立ち、博士に「創価学会広島平和賞」が贈られた。
 また同日、博士は湯崎広島県知事、松井広島市長、および中国新聞社を表敬訪問。広島平和記念資料館を見学した後、原爆死没者慰霊碑に献花した。 (聖教新聞 2012-03-17)