師匠を見よ!

2012年4月5日(木)更新:2
【御指導】
 (※戸田)先生は、周りの幹部に言われていた。
 「大作を見よ!」
 「大作は一を聞いて百を知る。お前たちは何十ぺん聞いてもわからない。格段の差だ。」
 先生が、どれほど私を大事にしてくださったか。
 私は体が弱く、医者からも30歳までしか生きられないと言われた。
 先生は「大作さえ健康でいてくれたら!」と何度も言っておられた。
 ある時は、私の妻の実家を訪れて、“大作には本当に苦労ばかりかけてしまった。大作がいなければ、学会の将来は真っ暗だ”と大泣きして語られた。
 こういう師弟だった。師弟不二だった。
 どんなことがあっても、大作を丈夫にして、第3代の会長にしたい――これが先生の思いだった。
 昭和32年(1957年)の大阪事件で、私が大阪へ向かう途中、羽田空港で先生は言われた。
 「もしも、お前が死ぬようなことになったら、私もすぐに駆けつけて、お前の上にうつぶして一緒に死ぬからな」
 本当にありがたい師匠であった。
 創価の三代の師弟ありてこそ、学会はここまで世界的になった。あらゆる迫害をはねのけて、未曾有の大発展を遂げたのである。
 この一点を断じて忘れてはならない。未来のために、強く訴えておきたい。 (2006年10月)