学会活動は人類の求める精神革命の最先端

2012年5月17日(木)更新:5
【名字の言】
 池田名誉会長と歴史家トインビー博士との対談集『21世紀への対話』を繙いた
 博士の問題意識の一つは、人間は「自己中心性」を克服できるかどうかだった。博士は、自己を超える=究極の精神的実在に触れることが、自己超克のカギと主張する。それに対し名誉会長は問う。ではどうすれば、それに触れられるのかと。そして語る
 大乗仏教では、博士の言う究極の実在を「法」として捉える。この宇宙生命に内在する「法」が、人間個人の生命も貫いている。この己心の法を自覚することで、宇宙生命と一体化し、わが生命から慈悲・同苦といった利他の力を湧き立たせるのであると
 別の言い方をすれば、何か他からの力で自分を変えるのではない。自らの生命の発露として他者に尽くしていく。その主体性の確立こそ大乗仏教の本質であることを訴えた
 博士は「あなたの話は、人間の生命に関する重大なことであり、しかも観念論ではなく、現実の諸問題をいかに解決しようかと肉薄する熱い心に満たされている」と語った。名誉会長の行動の真髄を的確に言い当てた言葉だ
 私たちは日々の唱題行で尊厳なる法と合致し、対話を通し利他の実践を続けている。学会活動は人類の求める精神革命の最先端なのである。(聖教新聞 2012-05-17)