世界が希求する「池田思想」

2013年12月11日(水)更新:5
【社説】
 国際化が進む世界。人類が直面する諸課題に対し、その本質を捉える普遍的な思想、問題を解決する知恵、国境を超えて人々を結ぶ精神と行動が求められている。そうした中、中国では、池田名誉会長の人間主義の哲学、人間革命の思想に大きな注目が寄せられている。
 先月23日には、広東省広州市で「21世紀の生態文明に向かって――2013 池田大作思想シンポジウム」が開催された。地球規模で進行する環境問題を解決する方途を巡り、中国の学識者が“池田思想”と呼ぶ、名誉会長の生命観・自然観・宇宙観などを基軸に据えた討議が活発に行われた。

〈中国・広州でシンポジウム〉
 「近年、中国で“生命尊厳”“人民中心”“生態文明建設”等が叫ばれるようになってきました。これは、池田先生が何十年も前から対談集や提言などで繰り返し主張されてきたことです。今、多くの人がそれに気付き始めているのです」
 参加していた広東外語外貿大学の韋立新教授は、“池田思想”の広がりについて、このように述べた。
 一方、シンポジウムを主催した広東省社会科学院の温憲元副院長は“思想の深さもさることながら、その思想を「振る舞い」として体現している「知行合一(ちこうごういつ)」の希有な人物”と名誉会長を評する。
 同25日に「池田思想研究センター」の開所式を行った復旦大学と華東師範大学の関係者が口を揃えたのも、名誉会長の行動だった。
 華東師範大学の範国叡教育科学学院院長は、「池田先生は、国や分野を超えた対話で文化領域を超えた問題に取り組んでこられました」と語る。

〈「知」「行」が合致する卓越性〉
 「池田先生は、60年代後半に国交正常化を提言し、中国を度々訪問し、友好の道を切り開いてくださいました。中日両国の関係が最も厳しかった時に、信念を貫いて行動された――その先生の傑出した人格が、世界の識者を魅了するのです」(復旦大学池田大作思想研究センター・胡令遠センター長)
 世界には幾多の「知」=思想があり、「行」=行動の人がいよう。21世紀の社会が求めるのは、その「合一」を体現する人物だ。世界の英知が名誉会長の偉業をたたえ、“池田思想”を希求する理由もここにある。
 御書に「持たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし」(465ページ)と。自身の立つ使命の舞台で仏法の人間主義を体現する日々でありたい。
   (聖教新聞 2013-12-11)