地域紀行(香川、さぬき市)・冬休み 親子で楽しめる工作 他

2013年12月26日(木)更新:9
【世界に仏法研鑽の潮流 各地で求道の教学試験】
〈アルゼンチン〉 
●南米アルゼンチンで行われた教学試験。行学錬磨に徹する友が真剣に(7日、ブエノスアイレスで)

〈マレーシア〉 
●マレーシア文化会館の試験会場では、許錫輝(コーシャフェ)理事長が受験者を激励(15日)


●世界に広がる仏法研鑽の潮流!――各国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)で教学試験が行われ、新時代を担う求道の友が挑戦している。
 南米アルゼンチンでは、全国44会場で2500人が教学部任用試験(7日=現地時間、以下同)と中級試験(8日)に挑んだ。
 受験者からは「日々の唱題と研鑽の中で“困難は必ず乗り越えられる!”との確信を深めることができました」「日蓮大聖人の御精神に触れ、世界広布というロマンあふれる使命を自覚しました」等の声が聞かれた。
 このほか中南米では、ペルー、コロンビア、コスタリカ(以上8日)、エクアドルニカラグアエルサルバドル(以上15日)で、それぞれ教学試験が行われた。
 マレーシア創価学会の初級試験・青年部教学試験3級は15日、全国13州の35会場で行われ、1500人の友が受験した。
 「四条金吾殿御返事」「持妙法華問答抄」「法華初心成仏抄」などの御書や基礎教学について出題。陳国龍教学部長は、「生涯不退の信心を確立するため、皆で勇気凜々と行学の二道に励みます」と語っている。
   (聖教新聞 2013-12-26、以下同)


【地域紀行 香川・さぬき市 我が里に幸あれ】
《生きることは、笑うこと。》
●白い砂浜が美しい弧線(こせん)を描く海岸線。松林の和の風情を愛でる人がいれば、イルカと一緒に泳ぎ、自然の息づかいを楽しむ人もいる。
 内陸に足を向ければ、ため池でシラサギが羽を休め、冬支度を整える山々は美しい彩りで迎えてくれる。
 商業施設やファストフード店もあれば、鉄道や高速道路などの交通の便も整う。
 しかし、それだけじゃない何かが、ここにはある。
     ◇◆◇
●「夜明けの海は別格」と、小山正弘さん。海端(うみばた)で暮らして55年、瀬戸内の海に心を澄ませてきた。
 家業を手伝い、漁を覚えたのは中学生のころ。しかし、往時(おうじ)の関心は海になかった。「男っちゅうんは何でっか。夢があるでしょ」。小山さんにとっての夢は、事業家として大成することだった。
●「池田先生もノリ屋の家業を手伝われてたでしょ。先生とおんなじ苦労を知ったっちゅうのが誇りですわ」
●「祈りとして叶わざるなし」を実感する日々。
 かつての夢は今――「広宣流布という大事業に参加さしてもろとる。人の幸せをつくる最高の事業ですわ」。
     ◇◆◇
●その個性の輝きを、良い方向へと導く存在でありたいと思う。
 何より、若い命は驚くほどに成長する。清らかな心で全てを吸収し、立派に育つ姿にどれほどの喜びをもらったことか。保護者から「先生に預けてよかった」と、感謝されるやりがいもある。
 そんな鏡原さん、教室ではキリッと表情が締まる。
 「完璧に怖がられてますね(笑い)」と。その真剣な面差しには、未来を育む喜びが満ちている。
     ◇◆◇
●「本当、いろいろありましたよ」と、北原明子さんがかみしめるように告げる。
 10歳の長男・光夫君は、知的障がいを伴う自閉症を抱えている。
●小学生になると小さな変化が生まれた。それまで行動で表現していた思いを、言葉で伝えることが増えた。インターネット検索やゲームの操作も知らぬ間に覚えている。
 小さな成長かもしれない。だが、その小さな一歩で大きな幸せに包まれた。
●地域や同志の人に温かい心で支えられ、「息子と共に私も一緒に成長させてもらいました」と。何よりも、「息子がいたからこそ、信心と向き合え、信仰の意味を教えてもらったと思っています」。
 小学6年の長女・春花ちゃんの面倒みの良さには何度も助けられた。「もつべきは女の味方ですね(笑い)」
 言葉の表現が少ない弟。その心にじっと耳を澄ませてきた春花ちゃん。お母さんの代わりとなって、弟を寝かしつけることもあるという。
 春花ちゃんに聞いた。
 ――弟はどんな子?
 「みっくんはお騒がせやけど、おもしろいで。みっくんがおるだけで、家族に笑いが増えるけん!」
 ――弟の心が分かる?
 「全部の行動にメッセージがあるけん。相手の立場に立って考えたら分かるよ」
 ――将来の夢は?
 「人の役に立ちたい。看護師とか。あと、池田先生みたいに、人の幸せをいっぱい考えられる人になりたい!」
     ◇◆◇
●家族の生活がかかった勝負。「人生を切り開いてやる」と、祈りに祈り、合格を勝ち取った。
 暮らしが落ち着くと、勤め先の近くへ転居を考えたが、思いとどまる。さぬき市は、生を授かった故郷。祖父母が広布に歩き抜き、3代にわたってお世話になってきた。
 「恩返しせんとな」。さぬきに生き抜くと決め、マイホームを構えた。新しい分譲地には、幼子を連れた若い家族が次々と入居する。地域で楽しい時間を共有できればと、自治会を立ち上げた。
 取り組む課題も多いが「互いに助けて、助けられて。新しい絆も増えていますよ」。その喜びをかみしめ、青年はわが故郷に胸を張る。

〈楽観主義で!〉
●78歳の小西君子さん。この人、とにかく笑顔が絶えない。
 思い出話が折伏に及ぶと、「訪ねた先で『何しに来たんぞ!』って棒もって追っかけられて。あぜ道を必死に走ったのう」と、苦労を笑う。
 笑顔の源は、池田名誉会長との出会いだ。平成6年の12月。香川を訪れていた名誉会長が、小西さんの家族の状況を尋ね、声を掛けた。
 「婦人部はどんな時でも楽観主義でいきなさい。何があっても笑っていくんだよ」
 「仏法は道理だからつらいこともある。能忍が勝利の人だ。楽しくやっていけば必ず良い方向にいくよ」と。
 その言葉を抱きしめ、どんなときも笑顔を貫いた。
 バブルの崩壊により、夫が不動産の仕事で頭を抱えたときは、夫妻で「忍」の一字を貫き、信心で乗り越えた。
 町からの要請で人権擁護委員を15年務め、町民が抱える悩みに寄り添い、町にも笑顔の輪を広げてきた。
 5年前には、くも膜下出血で倒れた。壮絶な苦闘だったはずだが、「今は、頭の中に人工物が入っとんよ」と、さらりと笑い飛ばしている。
 草創から、共に讃岐広布に歩いた大山和子さんも、「小西さんの笑顔に助けられて、今があるんです」と、笑みをこぼす。
 生きることは笑うこと――「それが私の生き方や」
     ◇◆◇
●海も、山も、空気も、何もかもが澄みわたる、さぬき。
 「やっぱり一番の自慢は人ですよ」と、片山実さん・範子さん夫妻が言う。
 絆をつむぐ人がいる。
 未来を育む人がいる。
 笑顔をくれる人がいる。
 そこには、故郷を、人を愛する心があふれている。
 うどん県、香川。「それだけじゃない」輝きを、さぬき市は教えてくれる。


【冬休み 親子で楽しめる工作】
●親子で一緒に過ごす時間の増える冬休み。身近な材料で工作をし、思い出を作りませんか?簡単に作れるものから、少し上級者向けのものまで、「なあるアートネットワーク」代表のいなずみくみこさんがお薦めする三つの作品を紹介します。

〈初級〉
●簡単に作れるゲームですが、折り紙の色をそろえるのは結構大変です。新年の“脳トレ”だと思って、家族で楽しくチャレンジしてみてください。

〈中級〉
●来年のえとは午(うま)。ゆらゆらと揺れる、かわいい紙の馬を作ってみましょう。

〈上級〉
●昔はウールのセーターは大変に貴重で、ほどいて編み直したものでした。昨今では、着なくなったセーターはそのまま捨てられてしまうようです。貴重なヒツジの毛で作られているウールのセーターをリサイクルして、かわいいマスコットを作ってみましょう。