真心から発する“一言”は、相手の心に刻まれ、いつか転機をもたらす

2014年1月28日(火)更新:3
【名字の言】
 読者の婦人から便りが届いた。彼女はいわゆる“学会3世”。だが、昨年の夏ごろまでは会合に参加せず、悩みに直面しても御本尊に祈れなかった▼彼女の心を開いたのは、地元の支部婦人部長。彼女の母とは話していたが、次第に彼女とも言葉を交わすように。いつも帰る間際に「勤行しようね」などと一言を添えるのだった。それが数回続いたとき、彼女の心に変化が起き、勤行・唱題を始めるようになった。その後は本紙の購読推進に挑み、秋には教学部任用試験に合格した▼便りには「自分の悩みはいつしか消え、人の幸せを願えるようになりました」とつづられていた。真心から発する“一言”は、相手の心に刻まれ、いつか転機をもたらす。彼女の発心のドラマに、そのことをあらためて教えられた▼「先生は、どのようなことを心がけて、青年の育成に当たられたんでしょうか」――小説『新・人間革命』第25巻の「福光」の章の一場面。山本伸一会長は答えている。「私は常に、自分の方から青年たちに声をかけ、率直に対話し、励ましてきた」「胸襟を開いて飛び込んでいくんです」▼“目の前の一人”に、粘り強く励ましの声を。その時の反応がどうあれ、心と心に信頼の橋を架けていることを信じて。(億)
   (聖教新聞 2014-01-28)