池田博士への授章はわが大学の栄誉 深き知恵と精神を吸収したい

2012年5月8日(火)更新:2
【ペルー工科大学「名誉博士号」「名誉教授称号」授与式から アムルス理事長の授与の辞】
 本日、私どもは、池田大作博士という傑出した人物を顕彰するため、日本にまいりました。
 池田博士の教育理念は、世界の人々が研究・分析し、広く知らしめていくにふさわしいものです。
 あらゆる事業は、それがいかに驚嘆するような偉業であったとしても、必ず人間の手によって成し遂げられます。まさに、池田博士という偉大な人物によって成し遂げられた一つの偉業の形こそ創価大学なのです。
 私どもが、ペルーの未来に思いを馳せればこそ、池田博士の深い知恵を、たとえ数%であったとしても吸収したいと思わずにはいられません。博士の知恵によって、意欲的なペルーの青年が自尊心を高め、ペルー国民が強い精神を培い、より良く変化していくように願うからです。
 池田博士は今日までに、世界中の何百もの大学から名誉学術称号を受章しておられますので、わが大学が顕彰するまでもなく、博士の栄誉は無上のものです。ゆえに、池田博士に、わが大学の「名誉博士号」「名誉教授称号」をお受けいただく意義は、授与する私どもが栄誉を賜るということにほかなりません。
 さらに、池田博士に受章いただくことによって私どもは、博士の思想を、より熱意をもって吸収することになりますし、博士が民衆の発展のために甘受された苦悩、人生の経験、精神性、生き方につながっていくことができるのです。
 私どもは30年以上前に、まずは一つの予備校を創設しました。そして、「IDAT高等教育工科学院」を創立し、その後、学生の要望に応えて、15年前に「ペルー工科大学」を開学しました。
 池田博士が40年以上前から創価大学などで展開されてきた教育事業のように、わが大学は学生に対し、単なる情報としての知識を与えるだけではなく、学生の心に、平和の理念、対話の文化、民衆間の相互理解、深遠な哲学を育むことを目標としています。
 本日は、池田博士に本学の最高位の顕彰である名誉博士号を授与させていただきますことに、深い感動と感謝の念を覚えます。わが大学内の特別室では名誉博士号受章者を顕彰しておりますが、そこに池田博士に加わっていただくことにより、大学の学生・教職員一同が啓発を受けることでしょう。
 私どもが創立した教育機関は、30年以上にわたる努力の末、数万人の学生を擁するに至りました。この全ての青年が、池田博士を敬愛しております。本日の顕彰は、この青年たちを代表して授与させていただくものです。
 池田博士の胸元で輝くことになる名誉博士号と名誉教授称号の二つのメダルは、これらペルーの青年の連帯の心を象徴する証しなのです。
 最後に、本日の式典を通して、ペルーと日本がますます強い団結で結ばれますことを念願し、授与の辞とさせていただきます。 (聖教新聞 2012-05-08)