「民衆を愚弄する邪悪を徹して責め抜け!」

《6月12日更新:2》

【御聖訓】
日蓮は日本国の柱なり日蓮を失うほどならば日本国のはしらを・倒すになりぬ』(P.312)

天台宗の初代座主となった義真の時代はまだしも、第2代の円澄(えんちょう)は仏教の勝劣浅深を誤認し、真言を学ぶために弘法に弟子入りしてしまう。さらに、第3代の滋覚と代5代の智証が、自宗の教義に真言密教を取り入れるという謗法を犯す。その後、天台宗は、内部抗争を起こして教団分裂に至るのである。
“国中の人々が弘法・滋覚・智証の教えを、正しいと信じている。それゆえに、諸天は国を捨て去ってしまったのだ”

【御聖訓】
『仏法の・かたうど・なるようにて仏法を失う法師をたすくと見えて正法の行者を失う』(P.313)

■「悪の本質」を見破る英知を
大聖人は、法華経の行者が迫害を受ける構図について言及される。
『仏法の味方のように見せかけて、仏法を滅ぼす僧侶を保護し、正法の行者を迫害している』(P.313)
邪智の輩は、自らの信仰が脅かされるように感じ、あらゆる手段を用いて法華経の意義をおとしめようとする。その際、あたかも“聖者”を装いながら、権力者を利用し、法華経の行者の弾圧を図るのだ。それはまさに、法華経勧持品第13に説かれる、「僣聖増上慢」の姿と一致する。
たとえば、極楽寺良観は見せかけの慈善事業で民衆を欺く一方、謀略を用いて大聖人を亡き者にしようとした。(中略)
池田名誉会長は「御書と青年」の中で強調している。
『大聖人は迫害の構図を鋭く喝破されている。すなわち、僣聖増上慢である嫉妬の坊主らと権力の魔性の結託です。この魔の軍勢が、正義の智者を亡き者にせんと襲いかかってくるのです。その大難の時に、「師子王の心」で戦えるか、どうか。この一点で、成仏が決まると結論されています』
いつの時代も迫害の構図は変わらない。
「立正安国」を実現するには、民衆を蔑視する権力の魔性と敢然と戦い、勝ち越えていく以外にない。その為には、悪の本質を見破り、目の前の一人に学会の真実を語り抜くことである。
民衆を愚弄する邪悪を徹して責め抜け!
舌鋒鋭き正義の言論で、大攻勢を開始しようではないか。
(聖教新聞 「報恩抄に学ぶ5」 2010-06-12)