『たぶらかされてはならない』

《6月23日更新・2》

【御聖訓・御指導】
■御書には、「讒言(ざんげん)」という言葉が29ヵ所にわたって用いられている。大聖人ならびにその門下に、いかに讒言による迫害が多く加えられたかが拝される。ちなみに「たぼらかす」(たぶらかす)の言は、御書になんと50回ほども用いられている。
「たぶらかされてはならない」と、常に教えられたのである。(1991-05-17)

■「法華初心成仏抄」には『(世間から尊敬されている高僧が、実は法華経の敵であり)漁師が目を細めてシカを狙い、ネコが爪を隠してネズミを狙うように、在家信仰者の男女に本心を隠して甘い言葉を言い、偽り、だますであろうと、経文には説かれている。』(P.556)と。
また「光日房御書」には『敵を知らなければ敵にたぼらかされてしまう』(P.931)と仰せである。
法華経の敵は、人をだまし、退転させるために、様々な悪知恵を使い、うまいことを言って「たぼらかしていく」。だます人間は悪人である。だまされる方も、また愚かである。皆様は賢明に邪悪を見破っていただきたい。(1997-06-16)