■『「伝統」という言葉は、変わろうとしない人間が、言い訳にとてもよく使う。』──レッド・バーバー

【御書と御指導】
■『ある人が人々のために道をつくった。その道に迷う者があるからといって、道をつくった人の罪といえるだろうか、いやそうではない』(P.257)
■この御文は、機根の悪い愚人が大法を誹謗して悪道に堕ちてしまうならば、それは大法を説いた人の罪ではないか、という質問に対する答えである。
それはそれとして、いつの世にも、先人が苦労して切り開いた道を、何の感謝もなく偉ぶって歩いていくだけの傲慢な人間がいる。そうした人間にかぎって、自分の過ちで道に迷ったのに、それを人のせいにしていくものである。そのような人生はあまりにも卑しい。愚劣な生き方であり、またむなしいものだ。
諸君は、何かあると責任を人に転嫁するような生き方だけは絶対にしてはならない。(1988-07-10)