悪知識を捨てよ!善友に近づけ!

【御指導】
■「法華初心成仏抄」には『(世間から尊敬されている高僧が、実は法華経の敵であり)漁師が目を細めてシカを狙い、ネコが爪を隠してネズミを狙うように、在家信仰者の男女に本心を隠して甘い言葉を言い、偽り、だますであろうと、経文には説かれている。』(P.556)と。
また「光日房御書」には『敵を知らなければ敵にたぼらかされてしまう』(P.931)と仰せである。
法華経の敵は、人をだまし、退転させるために、様々な悪知恵を使い、うまいことを言って「たぼらかしていく」。だます人間は悪人である。だまされる方も、また愚かである。皆様は賢明に邪悪を見破っていただきたい。(1997-06-16)

■御聖訓には“どんな善人であっても、悪知識に親しみ近づけば、悪に染められてしまう”ことが何度も強調されている。たとえば『どんなに自分は正直に身を律して、世間においても仏法においても賢人の名を得ようと思っていても、悪人に親しみ近づけば、自然と十度のうち、二度、三度と悪人の教えに従うようになり、そうやって最後は悪人になってしまう』(P.1341)とある。
だからこそ「悪知識を捨てよ!善友に近づけ!」と仰せなのである。(1998-01-18)