自分自身の中に無限の可能性

【世界に広がる太陽の仏法 SGIの友が語る「人間主義の哲学」 イギリスSGI スザンヌ・プリチャード婦人部長】
多民族国家として発展してきたイギリスでは、今日、さまざまな宗教を信仰する人々が暮らしています。
最も広まっている宗教はキリスト教です。しかし、必ずしも“日常的に信仰活動に励んでいる”人が多いとはいえません。
そうした中にあって、日々、信仰を根本に皆で励まし合いながら前進しているSGI(創価学会インタナショナル)は、大きな注目を集めています。
この日蓮仏法には、色法(肉体・物質)と心法(精神・性分)が根底的には一体であるとする「色心不二(しきしんふに)」や、生命活動を営む主体である正報(しょうほう)と、その身がよりどころとする環境・国土である依報(えほう)が不可分であるとする「依正不二(えしょうふに)」などの法理が説かれています。
イギリスの人々は、これらの法理を学んでいく中で、この信心が“おすがり”ではなく、自身の意志と行動によって一切を変革していく力強い信仰であることを理解し、実践するようになります。
中でもイギリス人の間で最も共感を呼んでいるのが「全ての生命に仏性(ぶっしょう)が具(そな)わっている」という教えです。
現代社会に生きる多くの人々は、無力感にさいなまれ、物事に対して無感動になっていく傾向にあります。
しかし、日蓮仏法に出あった人たちは、自らの信仰の力で困難に打ち勝ち、社会を変革していくのだと自覚するようになります。この「エンパワーメント(能力開花)の哲学」が皆の心に響くのです。
日蓮大聖人は「一生成仏抄」において、「今この人生で間違いなく最高の悟りを得ようと思うならば、必ず衆生に本来具わる妙理を自身の生命の中に見ていくべきである。衆生に本来具わる妙理とは妙法蓮華経のことである。ゆえに、妙法蓮華経と唱えれば衆生に本来具わる妙理を自身の生命の中に見ていることになるのである」(御書383ページ、通解)と仰せです。
私自身、入会したばかりのころに、この法理に出あい「自分自身の中に無限の可能性がもともと存在しているのだ!」「南無妙法蓮華経と唱えれば、その可能性を思う存分発揮できるのだ!」と知った時の感動を、今もはっきりと覚えています。(聖教新聞 2011-10-18)

10月18日更新:4