英国の名門バッキンガム大学が池田SGI会長に名誉文学博士号

【英バッキンガム大学「名誉文学博士号」授与式から タンロー卿(総長)のメッセージ】
池田大作博士の平和・文化・教育へのご貢献を讃えて、世界の高等教育機関から実に多くの名誉博士号、名誉教授の称号、そして国連平和賞が既に授与されていることは、よく存じ上げております。
この50年、池田博士は、政治、教育、学術、科学、平和活動、経済界、芸術など、多岐にわたる分野の要人と、出会いを刻んでこられました。
その中には、私どもの名誉総長であるサッチャー元英首相(女男爵)もいらっしゃいます。
著作も数多く、教育におけるご功績も多大でいらっしゃいます。
1981年には、世界芸術文化アカデミーから「桂冠詩人」の称号を、95年には世界詩歌協会から「世界桂冠詩人」賞を、同協会からは2007年に「世界民衆詩人」の称号も贈られています。
池田博士はその幅広いご活動の中でも、リベラルで人間主義を基調とした教育の促進を「人生最後の事業」と述べてこられました。
そしてこのことは、池田博士が常に青年を励まし、青年の成長を最大の喜びとされていることからも、明らかであります。
池田博士の大学講演を収めた『21世紀文明と大乗仏教』にも書かれておりましたが、この不安定な時代にあって、人間主義という真の到達点を目指し、さらなる進化を遂げるための運動が必要不可欠です。
池田博士は実に素晴らしい人物であります。それゆえに、教育を通し、世界平和に多大なご貢献をなされた池田博士にこの名誉学位を授与できますことは、バッキンガム大学総長である私にとりまして格別な喜びであります。

【キーリー副総長の授与の辞】
●「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」(池田大作博士執筆の小説『人間革命』の「はじめに」より)
この一節は、今日までの50年にわたる池田大作博士の人生、ご功績、哲学をもっとも明快にあらわすものであり、これらによって、世界がより良き場所として次代に継承されることを切に願っております。
池田大作博士は、高度な文化の保護と、教育の推進のため、高等教育・研究機関、世界的美術館、音楽協会(芸術を通して文化間の交流を促進する)を設立され、またさらに、ご自身の執筆活動を通し、世界平和のための精力的なご行動を重ねてこられました。
そして、ハーバード大学をはじめ、世界第一級の学術機関において、ヒューマニズム、平和、哲学、文化、文学、教育、芸術についての数多くの講演をされております。
また池田博士は、世界平和のため、世界的指導者や為政者と活発な対話を進めてこられました。
バッキンガム大学の定礎式で石を据え付け、後にバッキンガム大学総長を務められ、現在、本大学の名誉総長であられるサッチャー女史もその一人です。
バッキンガム大学と創価大学は、独立した私学教育の理念と、学生が自ら選択した道において活躍しゆく、優秀な人材を育成する重要性について、共通の価値観をもっています。
池田博士は1971年に創価大学を創立されました。博士は、人間主義に基づいた、学生第一の教育こそ、生命尊厳の平和な社会構築の基盤であるとの信念のもと、創価一貫教育を創立されました。
創価一貫教育は、幼稚園から大学院までを擁し、日本、マレーシア、シンガポール、香港、韓国の幼稚園、ブラジルでは幼稚園、小学校、中学校、さらには、日本の東京・関西の男女共学の小学校、中学校、高校と、創価大学創価女子短期大学、そしてアメリ創価大学の陣容となっています。
2010年より、バッキンガム大学の「文学と文化を通して学ぶ英語」(EFL)の夏期コースに創大生の皆様が参加をされており、またさらに、大変にうれしいことに、来年度よりバッキンガム大学と創価大学は「デュアル・ディグリーコース」(2大学の学士号を取得できる制度)を開始いたします。
●本年、バッキンガム大学は創立35周年の佳節を迎えました。
池田博士にとりましても2011年は、(1961年10月の)ヨーロッパとイギリスへの初訪問より50年、創価大学の創立40周年、アメリ創価大学の開学10周年を迎える佳節となります。
本日、池田博士を顕彰させていただくことは、他でもないバッキンガム大学にとっての栄誉でもあります。
なぜなら、世界的な偉人であられる池田博士に本学の名誉学位記をお受けいただくことは、教育を通して世界をより良き場所にしていく、との博士と本学が共有する取り組みを、池田博士に認めていただくことを意味するからであります。
(聖教新聞 2011-10-26)

10月26日更新:2