ウクライナ平和委員会が池田大作SGI会長に1等平和勲章

2012年1月27日(金)更新:1
 欧州ウクライナの社会団体「ウクライナ平和委員会」(議長=レオニード・クラフチュク初代大統領)から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「1等平和勲章」が贈られた。正義と人間主義に基づいた世界平和の建設への多大な貢献を讃えたもの。
 授与式は25日午後、東京・港区の同国在日大使館で行われ、ミコラ・クリニチ駐日大使から代理の原田会長に、勲章と証書が手渡された。
 ウクライナと日本の外交関係樹立から、26日で20周年。
 「平和のために行動されてきた池田会長を顕彰することは、両国にとって大変に重要な意味があります」
 クリニチ大使は、歴史的な佳節と重なる授与の意義をかみしめるように言った。
 ウクライナは1991年8月24日、ソ連から独立を宣言。世界に先駆けて「非核化」を推進した“平和の先進国”である。
 国内に広がる平和へのうねり。その中心軸となって、あらゆる活動をリードしてきたのが「ウクライナ平和委員会」である。
 創立は1951年。議長団は、国内外の著名な社会活動家、政治家、学者、文化人などから構成される。97年に、同国の初代大統領を務めたクラフチュク氏が議長に就任した。
 同委員会は昨年、創立60周年の記念行事の一環として、SGI会長とウクライナ国立キエフ工科大学のミハイル・ズグロフスキー総長(元教育大臣)との対談集『日本とウクライナ――それぞれの運命、共通の希望』(日本語版タイトル『平和の朝へ 教育の大光』)の出版記念会を開催。
 寛容と調和のグローバル社会の建設、両国の友好促進への献身を高く評価し、SGI会長に「1等平和勲章」を授与することを決定した。
 式典では、クリニチ大使がSGI会長の平和闘争の歴史に言及。とりわけ、83年から毎年、全人類の指標となる提言を発表している1月26日「SGIの日」は、両国の外交が樹立した意義深き日であることを強調した。そして、盛大な拍手の中、SGI会長への勲章と証書が、同大使から原田会長に託された。
 原田会長は、SGI会長の心からの謝意を伝えた。その中でSGI会長は、全ての核兵器の廃棄と国外撤去を成し遂げたウクライナの英断に敬意を表明。同委員会に脈打つ平和の精神を胸に、世界との対話をさらに広げ、未来を築く青年の育成に尽力したいと決意を述べた。
 続いて、クリニチ大使と原田会長はじめ学会の代表が和やかに懇談。席上、会長は、75年1月26日のSGI発足式で、SGI会長が語った言葉を紹介した。
 「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」
 じっと耳を傾け、創価の平和・文化・教育運動への共感を語る大使。
 さらに、SGI会長の写真家としての活動、大使の友人でもあるズグロフスキー総長との対談集などが話題となった。大使は「池田会長の平和と人間主義の哲学は、将来を担う青年にとって、よい指針となるでしょう」と。そしてこう言葉を続けた。
 「池田会長の思想を世界に広めていくために、今後も皆さまと一緒に、努力してまいりたい」
 授与式は、ウクライナと日本の友情を確認し、新たな友好の扉を開くものになった。
 江藤副会長、民音の飯島専務理事らが同席。ウクライナから創価大学に学ぶ留学生も祝福に駆けつけた。 (聖教新聞 2012-01-27)