連載「若き君へ」に大きな反響

2012年3月14日(水)更新:2
【社説】
 1月から本紙で連載が始まった池田名誉会長の「若き君へ――新時代の主役に語る」に大きな反響が寄せられている。
 2月に掲載された第2回のテーマは、「悩みと向き合う」。人間関係の悩みなど、身近な課題や疑問に答える形で、名誉会長が青年への期待と指針を語った。
 就職活動で苦闘しているという女子大生からは「女子部の皆で読み合ったのですが、感動で涙が止まらず、途中で読めなくなってしまいました。『暗闇の先には光がある』と信じて、最後まで諦めず頑張ります!」との声が寄せられた。
 また、別の読者は「悩んでいる人のほうが大きな人生を歩めるんだと思って、これからは悩みに真正面から体当たりしようと決意しました」と語っていた。

〈“直接、自分に語られている”〉
 連載開始以来、多くの読者から感想のメールが寄せられたが、「直接、自分に語りかけられているように感じた」との声が多かった。青年を深く信頼し、愛し、期待する。名誉会長のそうした思いが、読者の心に響いていると感じる。
 現在の青年世代が直面する社会の状況は、決して容易ではない。「失われた20年」とさえ形容される長い不況の時代。急速な少子高齢化の進展で、社会保障を支える若者の負担感も増している。
 他方で、ここ十数年の携帯電話やインターネットの劇的な普及・発展によって、独自の若者文化が生み出されてきたともいわれる。
 世間では、いわゆる「若者論」が盛んだ。いわく「携帯世代」「メール世代」「周囲に気を使う若者」「高望みせず、現状に満足する若者たち」等々……。
 しかし、青年への深い信頼に立って、わが身を削って一人一人を励まし続ける指導者は少ないのではなかろうか。

〈行動力を引き出す社会へ〉
 連載の中で名誉会長は語っている。「私は断固、青年を信じます」「大人たちの社会も、青年の正義感を信じ、青年の行動力を引き出していく社会に変わらねばなりません」
 幾多の波浪を乗り越えてきた名誉会長の言葉には、読む人の心を揺り動かす説得力がある。言葉に人格の力が脈動しているのである。
 どんな時代であれ、青年こそ世界の希望である。青年がどのような哲学を持ち、どう社会と向き合っていくかで未来は決まる。
 「若き君へ」の連載が、多くの若者が人生を開きゆく指針となり、羅針盤となることを願ってやまない。 (聖教新聞 2012-03-14)