「核なき時代」を民衆の手で

2012年4月25日(水)更新:1
ニュージーランドの首都ウェリントン市で非核宣言30周年記念行事】
 本年は、戸田城聖第2代会長の「原水爆禁止宣言」発表55周年。  世界192カ国・地域に広がるSGI(創価学会インタナショナル)は、池田大作SGI会長のリーダーシップのもと、草の根の対話運動で「核なき時代」への潮流をつくってきた。
 例えば、「核兵器――現代世界の脅威」展は、冷戦下の1982年にスタート。24カ国39都市で行われ、約170万人が観賞した。
 「原水爆禁止宣言」50周年の2007年からは「核兵器廃絶への民衆行動の10年」の運動を展開。「核兵器廃絶への挑戦と人間精神の変革」展を28カ国・地域の220都市以上で開催している。
 ノルウェー国際問題研究所のルードガルド上級研究員は「仏法を基調とした人間主義の運動を展開するSGIには、多様な歴史的背景をもつ各国の非核化実現において、重要な役割がある」と語る。
 今月14日、ニュージーランドの首都ウェリントン市で、同市の非核宣言30周年を記念するコンサートが開かれた。
 ニュージーランドSGIが市と共催して実現。「過去の財産を未来へ受け継いでいく」との思いから、青年部が企画・運営・広報などの全責任を担った。
 「本当に素晴らしい行事となりました。未来のために行動する青年たちの姿に感動しました」とセリア・ウェイド=ブラウン市長。
 同市の非核宣言の採択に主導的な役割を果たしたヘレナ・リッチー市議会議員は「言葉では十分に感謝の気持ちを伝えることができません。何と多くの頼もしい青年たちでしょう!」と感嘆した。
 同市は30年前ね82年4月14日、非核宣言を採択。87年には当時の9割を越す地方自治体が非核宣言をするが、その原動力となった。 コンサートに続く市主催のレセプションでは、ニュジーランドSGIのワラス理事長が「SGIが民衆の先頭に立って、核兵器廃絶の声を結集していきたい」と力説した。(聖教新聞 2012-04-25)