頭を上げよ むねをはれ 行こうよ みんなで 王者の山の 空たかく

2013年1月7日(月)更新:2
【名字の言】
 日本だけでなく世界から注目を集めるジャパニーズアニメ。今や日本文化の代名詞ともなっている▼国立大学の理学部に進み、大学院で学んでいたが、“アニメを描きたい”との夢を胸に、新たな道を選んだ青年部員がいる。周囲の反対もあったが、「後悔しない道を」との恩師の後押しを受け、28歳で専門学校へ▼「一」からのスタート。同級生は年下ばかり。作画のイロハから学び、不安や焦りを抑え、作画の技術を磨いてきた。唱題と学会活動に懸命に励みつつ。彼は今、40歳。日本を代表するアニメの作画監督となり、夢への階段を力強く踏み出した▼アニメと一口に言っても、作風やストーリーは千差万別。だが、世代を超え、国境を超えて愛される作品には共通するものがある。それは、夢や目標に向かい、困難や挫折を乗り越えていく主人公のひたむきな姿だ▼池田名誉会長が綴る創作童話・物語にも、必ずこのテーマが織り込まれている。24作品が19言語に翻訳され、20作品がアニメ化されDVDになった。『ヒマラヤの光の王国』には「頭を上げよ むねをはれ 行こうよ みんなで 王者の山の 空たかく」と。勇気と希望は、お金には替えられない最高の宝。それを心に抱きたい。子らに贈りたい。(和)
   (聖教新聞 2013-01-07)