寸鉄・東北福光新聞・暮らしを支えた土木遺産 他

2013年1月28日(月)更新:4
【メキシコ・モレロス州で環境展 5都市7会場で6300人が観賞 開催校が池田大作SGI会長に顕彰状】
●世界に広がる平和と生命尊厳の哲学! メキシコ・モレロス州で昨年10月から12月、環境展「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」が巡回。5都市7会場に合計6300人が来場した。
 SGI(創価学会インタナショナル)と地球憲章インタナショナルが共同企画・制作した同展。生命共同体の一員である「一人」の人間が、今いる場所で起こす行動から変革が始まると訴える。
 今回の巡回展は、こうした思想に共感した公立クアウトラ工科大学をはじめ、私立コンピューター技術学院クアウトラ校・テハルパ校などで開催された。
 観賞した学生・生徒たちから多くの感動の声が寄せられ、開催した教育機関からは池田大作SGI会長への顕彰が相次いだ。
 いずれも平和・文化・教育運動を通じて、相互理解を世界的に広げる池田大作SGI会長を讃えるものである。
 顕彰状を贈った一人である公立第44公共産業工科学院のマリア・マリナ・マガダン学院長は語った。
 「生物学者として長年、環境破壊や公害の問題に取り組んできた私にとって、希望の種子展は、多くの勇気を与えてくれました。私は一人ではないと強く感じたのです。展示は地球的視野で考える大切さを教え、善の連帯を広げるでしょう。わが校で開催してくださった池田大作SGI会長とメキシコSGIに感謝でいっぱいです!」
   (聖教新聞 2013-01-25、以下同)


【2013年 青年SGI 勝利の年に誓う 第7回 メキシコ 師との心の対話が力の源】
●「“戸田先生ならどうされるだろう。どんな戦いをなされるだろう”と、常に考えている。また、先生がご覧になって、お喜びいただける自分であるかと、常に問い続けている。だから力が出せた。勇気を出すことができた。師弟の道とは、そうした生き方であると、私は思っている」
●「池田先生には私たちがいます!青年の熱と力でさらなる広布を進めます」


【君よ誉れの勇将たれ 名誉会長がメッセージ 各部代表者会議】
 池田名誉会長はメッセージを贈り、世界広宣流布へ躍動する本陣のリーダーの奮闘に心から感謝した。
 また、連載5000回を迎えた小説『新・人間革命』の次章のタイトルを、「勇将」としたことを発表。
 現在の「法旗」の章に続き、同じく1978年(昭和53年)1月の四国・香川指導、関西・奈良指導と綴りゆくことを紹介した。
 戸田第2代会長は、よく語っていた。
 「男女を問わず、我々は、皆、地湧の菩薩であり、広宣流布の勇将である。
 大勢の眷属を引き連れて、この娑婆世界に生まれてきたことは、絶対に間違いない。
 そう決めて、日々、祈り、動き、語っていくのだ。
 宿縁の眷属たちが一人また一人、必ず自分の前に現れてくる。そして広布のために働いてくれるようになる。
 一対一の対話で、道はいくらでも広げられるのだ」
 名誉会長は、この言葉に触れ、不二の弟子たる君たちは、今再び全員が誉れの勇将として、一人を大切に、一人を救い、一人を励まし、一人を育て、自らの今世の眷属を、内外に悔いなく呼び起こしていっていただきたいと強調。
 全同志のますますの福運と威光勢力を祈りつつ、「我らは断固と戦い、勝とうではないか!皆、張り切って勇将たれ!」と呼び掛け、メッセージを結んだ。


【教育で世界平和を共に フィリピン・リサール協会 キアンバオ元会長、ロメロ会長が「1・2」祝賀の集い】
●「池田博士の行動が人類の歴史に新たな夜明けを」


【わが友に贈る】
 インフルエンザに注意。
 手洗い・うがいを励行し
 防寒や加湿を万全に! 
 疲れをためない工夫も。 
 体調管理が勝利の源泉!


寸鉄
SGI会長が常に話す親孝行にこそ人格形成の原点が―学長(インド)。青年世紀の先導者
●「関西婦人部の日」。太陽が輝けば世界は明るい! 常勝の道歩む偉大な母よ
●幸福であろうとする人は優れた友を必要とする―哲人(アリストテレス)。後輩を自分以上に
●広布の闘争は一人一人の宿命転換の戦いだ―恩師 故に個人の明確な目標を
●訪問詐欺が急増と。知らない人には警戒心持て。地域との連携を密に撃退


【東北福光新聞】
《友へ 復興を祈って 阪神の震災で障がいを負った次女 「『この子にしか果たせない使命がある』と感謝の日々を」》
〈師匠からの伝言〉
●震災後、師匠である池田先生からご伝言を頂きました。「恵梨ちゃんのこと私もずっと祈っています。頑張って下さい」。家族にとって、この言葉が心の支えとなりました。先生も一緒に祈ってくださっている――そう思っただけで温かな安心感に包まれました。何度も何度も思い返しては苦難に立ち向かいました。
●何より娘の姿そのものが私たちにとっての励ましでした。
●どんどん新しいことに挑戦して、自分なりの方法を見つけて、やり遂げていくんです。
●心のきれいな素直な子に成長してくれたことが何よりの喜びです。

障がい者支援に尽力〉
●娘がいなければ、どこまで信心を貫けていたのか。この子のためやと思えたから頑張れたし、家族も一つになれた。恵梨に信心を教えてもらった。ほんま、そう思います。
 でも心底、そう思えるようになったのは数年前なんです。同じように震災で障がいを負った人と出会って苦しみを分かち合ったことがきっかけでした。それで、どれほど心が楽になったか。
●こうした方々との出会いを通して、ようやく私たちの経験も「意味があったんかな」と思えるようになりました。

〈東北を絶対忘れない〉
●東北の皆さんの苦悩は全く他人事ではありません。1年や2年で全てが解決するわけがありません。忘れられた存在にしては決してなりません。皆で粘り強く支援していかねばなりません。時間という薬が心を癒すこともあるでしょう。焦ることなく自分の気持ちに正直になって、自分のペースで歩いていってください。
 どんなに苦しんでいても「使命」が見いだせる時が必ず来る!――そう確信して私たち家族も祈りを送らせていただきます。

《明日を祈る 「会員であるなしにかかわらず避難所生活を支え合いました」》
●「朝、見渡すと一面が泥の海でした。近くを回って食品卸問屋の厚意で食料を確保しました。その後は、被害の小さかった地域の同志が、おにぎりを作ってくれたり、米や野菜を届けてくれたり、トイレを水洗に使えるよう川の水をタンクに入れて運んできてくれたり、本当に助かりました」
●「120人ぐらいに増えて、長期の団体生活になる覚悟で、食事班、掃除班、トイレ班などを決めました。学会員であるなしにかかわらず、皆さん、率先してやってくださいました」
 「3月28日、石巻平和会館の避難所に合流しました。それから、さらに1カ月ほど避難生活が続きました。後で何人もの近隣の方から『会館でお世話になりました』と感謝されました」
●「『かたし隊』には助けられました。毎週のように壮年部・男子部が来て、被災した家々の片付けをしてくれたんです。皆、本当に感謝しています」


【新・生き生き川柳】
●負けないぞ 祈りと勇気で 今を勝つ
●寒風を 友とし今日も 広布道
●薬より 何より妻の 塩加減


【社説 青年部が拡大の先頭に立つ!】
〈懸命な姿が突破口を開く〉
●「青年学会 勝利の年」がスタートし、年始から厳寒の冬をものともせず、活動に励む青年部の奮闘が光っている。弘教が実り、喜びに沸く地域も多い。
 今後、男子部の創価班・牙城会大学校入卒式、女子部の白蓮グループ入卒式など、全国各地で、人材育成と拡大の勢いを加速する会合が行われる。決意と熱気あふれる集いとなるよう、応援していきたい。
 創価班・牙城会の大学校生は1年間の研修期間で学会厳護、師弟不二の精神を徹して学び、弘教に挑戦。白蓮グループもまた、信心根本に薫陶を受けながら、幸福のスクラムを広げていく。いずれも青年部伝統の人材育成グループだ。
 体調不良に悩み、心身ともに健康になりたいとの思いで、4年前に入会した青年がいる。真剣に唱題に励み、学会活動に参加するうち、徐々に体調が回復。就職も勝ち取った。そして昨年、意を決して牙城会の新世紀大学校に入校した。
 その喜びを友人に伝え、弘教をと決意するが、体調を崩していた期間に友人関係は途絶え、会うのは十数年ぶり。なかなか対話が進まない。
 1人、2人、10人……。諦めず、粘り強く対話を重ねた。そこには、精神的に弱かった過去の自分の姿は、みじんもなかった。祈りを根本に挑戦し、成長する彼の様子を間近で見ていた母が、自ら入会した。
 男子部の先輩や同期の大学校生の励ましが青年を支えた。とともに、婦人部をはじめとする地区の先輩の応援があったからこそ、「くじけることなく、頑張れた」と、彼は感謝している。
 一人の青年が立ち上がり、戦いを開始すれば、周囲の壮年・婦人部に歓喜の波動が広がり、成長への祈りと励ましが送られる。青年が拡大の先頭を走る懸命な姿が広布拡大の突破口を開く――これが「青年学会」の連帯ではないだろうか。

〈広布後継の「3・16」55周年へ〉
●「次代を担いゆく門下が生き生きと躍動する姿こそ、私の何よりの喜びである。その奮闘の様子を聞くたびに、私の五体には活力がみなぎってくる。君たちの成長こそ、私の願いである」


【きょうの発心 師への誓い胸に宿命に勝つ】
御文
  大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈トウ抄、1351ページ・編519ページ)
通解
 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない。
法華経の行者の祈りは必ず叶うと仰せです。


【文化 暮らしを支えた土木遺産 歴史に培われた風格 過去を理解し未来を見通す 阿部貴弘】
〈竣工50年以上の社会基盤〉
土木遺産とは、前代が残してくれた、あるいは前代から長く我々の生活を支え続けてきた社会基盤施設のことである。
●毎日の通勤・通学に利用する橋梁、洪水から地域を守るダムや水門、港を安静に保つ防波堤、岬の灯台、丘の上の給排水塔など、竣工後おおむね50年を経過した施設、いわば祖父母の代から故郷の暮らしを支え続けてきた社会基盤施設は、土木遺産たりうるといえよう。

〈先人の苦闘や努力を偲ぶ〉
●現在から見ると一見シンプルな構造の土木遺産であっても、それらが建設された当時においては、土木技術者が、限られた材料や工法を駆使して、知恵を絞り、工夫を重ね、幾多の困難を乗り越え、ようやく竣工に漕ぎ着けた施設なのである。つまり、そうした先人の苦闘や努力の蓄積の上に、現在の我々の暮らしが成り立っているといってよい。
 なぜそのような施設が必要だったのか。いったいどのような経緯で建設に至ったのか。その結果、地域はどのように変わったのか。それらを学ぶことで、当時の社会情勢や地域の状況を理解する手掛かりを得る。この手掛かりを基に、過去を深く、詳しく理解することができれば、いまを知り、未来を見通す力となる。それこそが、土木遺産の本来の価値なのである。

〈復興の象徴への位置付け〉
●貞山運河ほかの運河群については、宮城県が復興の象徴として位置付け、現在、新たな防災機能を加味した整備が検討されている。また、運河群の北端に位置する国指定重要文化財の石井閘門(こうもん)も、地盤沈下や、瓦礫や石積みの破損といった被害を受けたが、国が専門家らによる委員会を組織し、現在、復旧に向けた技術的検討が進められている。