師匠に教わった通りに、「誠実」に振る舞えば心は通う

2013年3月5日(火)更新:4
【名字の言】
 晴れた日は、降り注ぐ陽光にも近づく春が感じられてほっとする。こんな日は厚着をやめて、身も心も軽くして友に会いに行こう。友人、知人と心を通わせることは、人生の喜びの一つだ▼もう十数年の交流をしているご夫妻がいる。最初はご主人中心のお付き合いで、細いつながりだった。年長の方でもあり、礼を尽くし真心こめて接した。季節のあいさつ、折々の訪問と言葉を交わすほどに心が通じ、会合にも参加▼夫人とも和やかに話せるようになった数年前、ご主人が病気になり、施設で闘病生活が始まった。直接会う機会はなくなったが、お見舞いと励ましの心を折あるごとに夫人に伝えた▼「いつもお優しい気持ちをありがとうございます」。夫人からの賀状にはそう記してあった。夫人は本紙も購読し、先日も、「微力ですが、応援させてもらいます」と、学会の運動への理解を電話口で語ってくれた▼あらためて思った。師匠に教わった通りに、「誠実」に振る舞えば心は通う、と。一度や二度の出会いでかなうわけではないが、誠意は必ず伝わる。新しい出会いを大切に、これまでの友とも丁寧に交流を深めていきたい。それが、心の財を積み、人格を光らせていく人間革命の道、と確信して。(弓)
   (聖教新聞 2013-02-28)