詩 師と共に生き 師と共に進む歓び

2013年3月13日(水)更新:3
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 3・16「広宣流布記念の日」55周年 師と共に生き 師と共に進む歓び】
 おお 不滅となれり 三・一六
 それは 恩師のもとに 広宣流布の大図式(モデル)を描いた日―― そして 未来永劫に変わらざる 師弟共戦の誓いの日なり
 故に この日に甚深の意義を留めて 「広宣流布記念の日」と名付く
 若き地湧の青年こそ 盛儀(せいぎ)の主人公なりと 急の連絡(しらせ)に集まりし友六千 広布の楽雄の姿も見えた 平和の天使鼓笛の乙女も 勇壮に また華麗に その行進をば彩った
 厳寒の早朝 皆で食した あたたかき豚汁の美味 師の心は 身にも心にも沁(し)みわたった 身なりは貧しくとも 使命に生きる幸せと誇りに満ちて 師と共に生き 師と共に進む歓びは 会心の笑みとなる
 家もいらず 名誉もいらず 財宝(たから)もいらず 功徳さえ ただひたすらに 師と共に 尊き大法に すべてを捧げ殉じゆくことを 願い求める 清冽(せいれつ)にして雄渾なる魂 その生死を超えた 誓願の弘法によってこそ 御金言に説かれしままの 魔性の波浪も 決して止めることのできない 絶対なる勝利の歴史が 刻印されたのだ
 奇しくも 晴れの式典は 後継の印綬(いんじゅ)の旗をば 師から弟子へと 託し渡しゆく 厳粛なる儀式となれり
 法理のままの東漸(とうぜん) 日本に仏教伝来し 七百年にして 太陽の如く 大聖哲出ず それより七百年して 不思議なる会 生まれる 正法の広宣の波は今ここに西漸(せいぜん) アジアの そして世界の海辺を洗い始む 今まさに 妙法という 生命至上の大いなる光明は 青き地球を包みゆかんとするか
 その広布の大河の流れが 歴史の必然であるか否かを 君よ問うなかれ 汝自身の胸中に 自らの汗と労苦により 広布を必然たらしめんとする 熱情のありや無しやを 常に問え
 広布とは―― 大聖人の御遺命のままに 尊極なる仏の生命の座を 人類の魂に打ち据えて 爛漫たる生命ルネサンスの華を この地球の大地に永遠に 開花させゆくことだ
 天台云く 「従藍而青」 青は藍より出でて藍より青し
 君もまた 宇宙の森羅万象を貫く 根本の法をもち 生命の内奥より 無限の光彩を放ちつつ 民衆凱歌の壮大な歴史の軌跡を 思う存分描いてくれることを 私はひたすら祈る
 時は巡り来り ここに迎えた広宣流布記念の日 この日こそ我が愛する門下の 新たな空気を吸いゆく 希望の朝(あした)だ
 青年よ あくまでも前へ 今こそ 一歩も後退しては ならぬ時だ
 青年よ あくまでも 日々の研鑽の労苦に 敢然と挑みながら 朗らかにして 逞しき 青春の詩(うた)を 高らかに 高らかに謳いたまえ
 そして生涯崩れぬ黄金のスクラムで ただひたすらに 人類史の新しき朝(あした)を開きゆく この聖業を完遂してくれたまえ
 (「『広宣流布記念の日』若き友に贈る 青は藍よりも青し」より)


●「雲の井(い)に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日(ひかり)をぞ送らん」――戸田城聖第2代会長は、自らの悲願を和歌に託した。
 1995年11月、師が夢見た東洋広布への思いを胸に、アジア各国を訪問した池田名誉会長。移動の機中、天空に浮かぶ月に恩師を思い、シャッターを切った。
 師から弟子へ、広宣流布の一切が託された「3・16」から55年。創価人間主義は、世界192カ国・地域に広がった。そして今、新生の弟子たちが各地で拡大のドラマを綴っている。不二の弟子のスクラムが陸続と続く限り、3・16の大精神は、永遠に流れ通っていく。
   (聖教新聞 2013-03-10)