人と出会い、語り合った分だけ、自分も元気になる

2013年5月17日(金)更新:3
【名字の言】
 ふだんの生活を少々、見直すことで、脳を活性化することができる。神経内科学が専門の北村伸日本医科大学教授は、そのための具体的なポイントとして「人を褒める」「グループ活動に参加する」「1日3人以上の人と話す」などを挙げている(NHKテレビテキスト『きょうの健康』)▼東日本大震災以降、とりわけ“人と人との絆”の大切さが強調されている。確かに、他者とコミュニケーションを取ったり、共感したりすることは、同時に、自らの脳を生き生きさせる方法でもある▼広布の活動には、これらの要素があふれるほどに詰まっている。友の奮闘をたたえ、悩みに耳を傾け、励ましを送る。学会の運動は、ただ自身の内面を見つめ、真理を求めることに終始するのではなく、人間社会の海に飛び込み、より良い社会をつくるために行動する生き方を大切にする。多くの識者が学会に共感を寄せる理由も、ここにあろう▼日蓮大聖人は「この法門を弘めてきたので、他の人とは比べものにならないほど多くの人と会ってきた」(御書1418ページ、通解)と仰せである▼人と出会い、語り合った分だけ、自分も元気になる。新たな人生のドラマが始まる。その脚本を描くのも、主人公を演じるのも自分自身だ。(明)
   (聖教新聞 2013-05-17)