広布の「千年の基盤」をつくれ

2013年5月18日(土)更新:3
【地平線を越えて SGI会長と心の絆 1990年 アメリカ・ロサンゼルス(上)】
●「あせる必要はない。大事なことは一生涯、御本尊を抱きしめきっていくことである」

●「皆さんのために来ました。私は真剣勝負で道を開きます。皆さんは幸福になってください」
 「生涯、心は若々しく、青年の意気で」
 「私は勇者です。勇気がないことは人生の損失です」
●「世界の広宣流布は30年前、このアメリカから出発した。
 今までを第1期として、きょうから2001年10月2日までを、世界広布の第2期としたい。その完璧なスタートを切るために、私は今回、アメリカを訪問した」
      ☆
●「宿舎に戻られた時、先生は『命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也』(御書955ページ)との一節を、繰り返し口ずさまれていました。先生のアメリカを思う心と気迫に圧倒される思いでした」
●「『アメリ広宣流布の千年の基盤』をつくる自覚で、これからも着実に進んでいただきたい。あせる必要はない。早く、簡単にできあがったものは、壊れるのも早い」
 「土台づくりは地味であり、人目をひく華やかさはないかもしれない。しかし、その労作業は最大に重要である。基礎さえ固まっていれば、あとはどんなに大きな建設でも可能となる」
●SGI会長は、17日間で計8回、青年部のための研修会を行った。朝は青年と共に体操を行い、昼夜を分かたず、青年と語り合った。諸行事の運営を陰で支える役員に声を掛け、時にはコーヒーを振る舞い、時には一緒に写真に納まった。
●「池田先生は、青年を見つけては、その輪に飛び込まれ、励ましてくださいました。
 ある時には、屋外で着任している役員のもとに歩み寄られ、『人間共和のアメリカをつくろう!』『勇気を持って、私と共に進もう!』と、強い口調で声を掛けてくださいました。この言葉は忘れられません。
 当時、アメリカの幹部の中には、自己中心的になり、メンバーに対して権威的な態度をとる人間がいました。
 そうした中で先生は、ご自身の振る舞いを通して、“広宣流布のリーダーは同志に奉仕していく存在なのだ”ということを徹底して教えてくださいました。私たちが生き抜く創価の『師弟の道』『人間主義の道』を、明快に示してくださいました。
 先生は、世界広布の千年の未来を展望し、永遠の基盤となる指導を、若き生命に注ぎ込んでくださったのです」
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●「君はベンジャミン・フランクリンに似ているね!」
●ハサンさんは振り返る。
 「ベンジャミン・フランクリンは18世紀、政治家や科学者、著述家などとして、多彩な分野で活躍した人物です。
 私は、先生の言葉を、“あらゆる分野で社会に貢献する人材に成長してほしい”との深い期待であると受けとめました」

〈世界の模範たれ〉
●「私は次の世代の知性派のリーダーをつくりあげておきたい。皆さんは、仏法を根本として、広く知識を学び、深き人生観、社会観、宇宙観を身につけていただきたい」
 「ともかく、何があっても題目を唱えぬいていくことだ。良いときも悪いときも、喜びのときも悲しみのときも、楽しいときも苦しいときも、題目を唱えていけばよい。その人こそ、生活の勝利、人生の勝利、社会の勝利を勝ち取っていけるのである」
●「自分を信じ抜きなさい」
●「1990年の池田先生の指導が私の人生を大きく変えました。あの時に始めた“師の構想を実現するのだ”との祈りは、今も全く変わっていません。
 池田先生は、これまでアメリカを27回、訪問してくださいました。“世界広布の模範たれ”とのご期待にお応えするために、私たちは永遠に、師弟不二の精神に生き抜き、人間共和の連帯をさらに広げていく決意です」
   (聖教新聞 2013-05-17)