紙上座談会 勝利こそ弟子の報恩の証し

2013年5月21日(火)更新:5
【輝く創価の師弟城(35)「開拓」とは新たなる挑戦――勝利こそ弟子の報恩の証し】
杉本 今、小説『新・人間革命』「奮迅」の章では、広布第2章の「支部制」のスタートについて、描かれています。
金沢 この広布第2章に入って、池田先生がまず取り組まれたこと。それは、強固な「本陣・東京」の構築でした。
長田 はい。今からちょうど40年前のことです。その模様は、小説『新・人間革命』第17巻「本陣」の章に詳しく書かれています。
金沢 東京各区での記念撮影や、兄弟会の結成、友の激励など、先生は、広布第2章という大切な佳節の開幕にあたり、東京を戦いの舞台にされました。
正木 先生は綴られました。「『広布第二章』とは、仏法を基調とした本格的な社会建設の時代の開幕であり、『新しき開拓』を意味する。開拓とは、新たなる挑戦であり、死闘によってのみ切り開くことができる茨の道である。これまでと同じ考えで同じ行動をしていたのでは、開拓など、できようはずがない。それは既に惰性であり、戦わずして敗れていることになる」
金沢 まさしく、新たな開拓の範を、先生は東京で示されたのです。「本陣が堅固であれば、広宣流布の勝利は開ける!」――これこそ、40年たった今も変わらない大東京の使命です。
橋元 勝ってこそ真の弟子。勝利こそ師匠への報恩の証しです。青年部は戦いの先頭に立ち、突破口を開いていきます。
原田 御聖訓には「今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり」(御書1451ページ)とあります。本陣は勝ってこそ本陣です。総本部が完成する東京に、断じて勝利の旗を打ち立てましょう。

〈政治を庶民の手に〉
杉本 さて、東京都議会議員選挙が近づいてきました(6月14日告示、23日投票)。学会は、58年前の1955年(昭和30年)4月、都議選を含む統一地方選挙から、政治を庶民の手に取り戻す戦いを始めました。
原田 都議会公明党は、庶民の熱誠に応え、多くの実績を残してきました。まず、何といっても、都政の浄化です。かつての都議会は、「なれ合い」と「金権」が横行。65年には、議長選を巡る贈収賄事件で逮捕者が出るなど、都議会は腐敗・堕落していました。そこで、都民のため、生活者のための政治の実現へ、立ち上がったのが公明党でした。
正木 公明党は直ちに議会を解散し、都政を刷新するよう求めました。しかし、保身に躍起な他党議員は、聞く耳を持ちませんでした。それでも、都民からの信頼を回復し、クリーンな都政を実現するため、公明議員は一歩も引きませんでした。その結果、最終的に都議会は解散し、出直し選挙が行われたのです。今も都議選が、統一地方選とは違う時期に行われているのは、この理由からです。
長田 庶民のための政治の実現。口で言うのは簡単ですが、本当に実行してきたのは公明党だけです。
 隅田川し尿不法投棄の問題、児童手当の制定、老人医療費の負担軽減、小・中学校の完全給食など、「現場第一主義」を貫く公明党は、都民の生活に役立つ実績を多く積んできました。
原田 政治家は国民の公僕です。国民のために働くのが政治家の使命です。
橋元 その通りです。先日も、公明党の実績の一つである東京都職員の通勤定期代削減について、私の友人が言っていました。
 かつて都職員の定期代は、1カ月単位で支給されていました。それを公明党は6カ月単位に変更し、年間約34億円も節約したのです。「どの会社もしている当たり前のことじゃないか。今までなぜ、誰も手を付けなかったのか。公明党はさらに庶民感覚の政治を実現してもらいたい」と。

〈立党精神の堅持を〉
正木 政治は結果です。誰が庶民のために働いているのか。私たちは、それをしっかり見ていきたい。
 公明党は喫緊の課題である景気・経済にも全力で取り組んでいます。たとえば、特別借換制度を創設し、中小企業の資金繰りを支援。就職支援のためのセンターを開設し、延べ100万人が利用、8万人超の就職をサポートしました。
長田 東京23区では、公立の小・中学校の普通教室の冷房を完備。子どもの医療費も中学3年生まで完全無料化しています。都営バスのノンステップ化も100%実現しました。
杉本 最近、都内の駅では、ホームドアを、よく見掛けるようになりました。あれも、公明党の実績です。転落防止に効果的と評判で、今後さらに拡充される予定だそうです。
金沢 また、財政の「見える化」によって判明した約1兆円の”隠れ借金”を、わずか2年でほぼ解消。”活用できる基金”を1兆円も積み増しし、東日本大震災後の緊急の財政需要にも即応できました。
正木 都の外郭団体の数を半減させ、都の職員数もピーク時の4分の3にまで減らすなど、都庁のスリム化も進めています。
長田 元東京都副知事の青山やすし・明治大学大学院教授は、「いまや日本で、一人ひとりの人間に根ざして政策をつくっていく政党は、公明党しかない」と評価しています。
原田 公明党は、「大衆とともに」との立党精神を片時も忘れることなく、さらに改革を断行してもらいたい。それでこそ、私たちは胸を張って支援できる。
   (聖教新聞 2013-05-20)