わが「民衆の城」よ永遠なれ きょう、7・17「大阪の日」

2013年7月17日(水)更新:6
【社説】
 「一人一人の個人を大切にするという創価学会、池田名誉会長の精神は、人権宣言と完全に共通するものです」
 「世界人権宣言」の起草者であるカナダのJ・ハンフリー博士がこう語るように、学会の歩みは人権闘争の歴史でもある。広宣流布の運動は、民衆を強く賢明にし、真の自立を促す。ゆえに、人間の尊厳を蹂躙する“権力の魔性”との緊張関係は必然である。三代の会長は、その先頭に立って戦い抜いてきた。
 1956年(昭和31年)、“まさかが実現”と社会が驚くほどの強固な民衆の大城を、若き名誉会長は関西の同志と共に築き上げた。

〈「これで関西は強くなる」〉
 その翌年の57年(同32年)7月17日。豪雨のなか2万人の同志が駆けつけ、大阪・中之島の中央公会堂で「大阪大会」が開催された。このとき名誉会長は力強く宣言した。「最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が必ず勝つという信念でやろうではありませんか」
 事実無根の選挙違反容疑で名誉会長(当時、青年部の室長)が不当逮捕されたのは7月3日。「室長を今すぐ釈放しろ!」。目覚めた庶民は怒りを爆発させた。勾留が解かれたのが、2週間後の17日だった。
 全ての無実は4年半の裁判闘争を経て証明されたが、事件の本質は、民衆勢力の台頭を恐れ、それを抑え込もうとするための冤罪にほかならなかった。
 戸田城聖第2代会長は結論づけた。「これで関西は、ますます強くなるぞ。福運に満ち満ちた、大境涯への飛躍を遂げたといえる」。戦時中、軍部政府の弾圧にも屈しなかった恩師の確信であった。

〈受け継ぐ使命を深く自覚〉
 神戸市外国語大学の家正治名誉教授は本紙で次のように述べている。
 「名誉会長は関西の会員と共に勝ち越えられました。これは、創価学会自体を新たな次元に高め、さらに高いレベルでの民衆運動を展開するエポック(新しい段階)となったのではないでしょうか」
 一人一人の幸福を願うがゆえに、絶対に庶民が負けたらあかん――。関西に限らず、創価の友の胸には、師が身をもって示した不屈の精神が炎となって燃え立つ。ここに創価学会の社会的使命と存在意義を示す人間の輝きがある。
 正義の闘争の真っただなかで「民衆の城」は築かれた。名誉会長が全魂込めて築いた常勝の城を、永遠に受け継ぐ使命を深く自覚する「7・17」でありたい。
   (聖教新聞 2013-07-17)