広布を目指す行動の中に、宿命と自身の限界を超える挑戦が可能となる

2013年7月26日(金)更新:2
【名字の言】
 人間の離れがたい親愛の情を「絆」と呼ぶが、元来は「綱」の意味。死と隣り合わせの登山家は、文字通りの「絆」で命を支える▼険難の峰に挑む際、互いの体をザイル(綱)でつなぐのだ。誰かが足を滑らせても落下しないよう、皆で支え合うためだ。それぞれの足場は違う。だが、全員の心は一点に集中する。「山頂に立つ」ことだ▼8000メートル級の山々へ無酸素登頂を続ける登山家の小西浩文さん。「限界を超える」鍵を、本紙「トーク21」で語っていた。「自分は生き抜いてやるという明確な意志がなければ、挑戦しようという気力もわいてこない。その上で、心が通じ合う仲間がいて、力が発揮できる」。まず自分が勝つと決める。そう決めた一人一人が団結したとき、最高の力が出るということだろう▼「どん底から這い上がる私を見ていてください!」。リストラに遭い、再就職を目指す壮年がそう宣言し、対話に奔走していた。ある婦人は大病と闘いつつ、「自分が苦しんだ分、何倍も皆を笑顔にしたい!」と、友を激励していた。共に広宣流布を目指す行動の中でこそ、宿命を越え、自身の限界を超える挑戦が可能となる▼さあ、広布の山を登ろう。我らには同志、そして師弟という“最高のザイル”がある。(誠)
   (聖教新聞 2013-07-20)