きょう10月2日「世界平和の日」――世界宗教の新時代へ向けて

2013年10月2日(水)更新:5
【社説】
 10月度の本部幹部会が「中国総会」の意義を込めて広島で開催される。
 これにはSGI(創価学会インタナショナル)の友も参加。平和記念公園での献花、交流交歓会なども予定されている。世界広宣流布の次代を担う友の来日が、有意義に、無事故・大成功となるよう願ってやまない。
 きょう10月2日は「世界平和の日」。
 その淵源は53年前の1960年(昭和35年)の10月2日、若き日の池田SGI会長が北・南米へ仏法流布の平和旅に出発したことにある。

〈「広範な賛同者の輪」さらに〉
 現在、SGIの人間主義の連帯は世界192カ国・地域に広がっている。
 なぜ、これほどまでに伸展したのか。
 その答えの一つを、国際宗教社会学会の元会長ブライアン・ウィルソン博士とSGI会長との対談集『社会と宗教』(『池田大作全集』第6巻)に見いだすことができる。
 草創期の同志の折伏・弘教の実践によって、学会は、爆発的ともいえる伸展を遂げた。その後は、次第に速度を緩め、着実な伸長を続けている。
 対談集の中で博士は、「組織伸長の限界点」について、ある階層が信者の大半を占めるような運動は、他の社会的集団の中から多くの人々を惹きつけるのが困難になる、と指摘する。
 これに対してSGI会長は、学会の運動は「広範な賛同者の輪を広げつつ」進められていると述べる。その特徴は、“今はまだ思い切って参加するまでには至らないが、その理念や運動に魅力を感じている人々”を生み出していることだ。しかも、実際の参加者の何倍も。
 「そうした賛同者が増えてきているということは、今後の発展にとって大きな希望である」と語っている。

〈「創価の開拓精神」を今一度〉
 ここで忘れてはならないのは、SGI会長が“苦しんでいる人々を救っていく精神と実践は変わっていない”と述べている点であろう。病苦や経済苦、精神的苦悩、戦争と平和といった人類的課題にまで及ぶ人間の苦悩を、どう除くか。この闘争により“広布の裾野”は拡大され、学会は今日の広がりとなったのだ。
 「世界平和の日」のきょう10月2日、世界宗教としての新時代を開く総本部が竣工を迎える。この「時」に巡りあった喜びを胸に、一人一人が今一度「創価の開拓精神」を赤々と燃やし、心を結び、友情を広げる対話へ躍り出ていきたい。
   (聖教新聞 2013-10-02)