1億円の宝くじを100万回連続で当てる以上の奇跡

2013年11月14日(木)更新:3
【名字の言】
 きっと七五三のお祝いだろう。おめかしした女の子が母親と手をつなぎ、父親が構えるカメラに笑顔を向けていた。わが子の成長を喜ぶ両親も、満面の笑みである▼生物学的に人の誕生を“確率”で表すと、1億円の宝くじを100万回連続で当てる以上の奇跡という(「平和の文化と子ども展」〈主催=創価学会女性平和委員会〉から)。そのかけがえのない命の、たった一人の父となり母となった。ならば、子に何を残してやれるのか……誰しも考えるだろう▼草創の秋田広布に生きた壮年。真冬のある日、幼い息子を連れて学会活動へ。隣町から隣町へ、何時間も歩いた。帰宅すると息子が言った。「父ちゃん、きょうの功徳は大きいな」▼壮年は日頃から、「学会活動に歩いた分、功徳は大きいぞ」と妻と語らい、真面目に信心を貫いてきた。決して家族に裕福な暮らしはさせてやれなかった。だが、白い雪のように純粋な信心は、わが子に継承されていた。心が、じんと温かくなった▼あの冬から50年近くたつ。“息子”は立派な広布のリーダーに成長した。社会的な成功も、もちろん喜びだが、それよりも、幸福をつかみ、人にも送れる“福運の長者”に――「成功」以上に「幸福」を、全ての親は願っている。(城)
   (聖教新聞 2013-11-14)