紙上座談会 「師弟の魂」こそ団結の要件

2013年11月21日(木)更新:5
【世界広布新時代の旭日 座談会(2) 小説「新・人間革命」第25巻に学ぶ 「師弟の魂」こそ団結の要件】
 杉本 諸天も寿ぐような大晴天の11月18日、栄光と勝利の「創価学会創立記念日」を迎えることができました。
 原田 創立83周年記念の勤行会が、初代会長・牧口先生の70回忌法要の意義を込めて、広宣流布大誓堂で厳粛に営まれました。池田先生はメッセージで、「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)の御聖訓を通し、次のように教えてくださいました。「御本仏の仰せに寸分違わず、五濁悪世の現代において、牧口・戸田両先生を先頭に、『大法弘通慈折広宣流布』の大願を起こし、あらゆる三類の強敵と戦い抜いてきた地涌の菩薩の陣列こそ、我ら創価の師弟なのであります」と。私たちは、広布の大願を命に刻み、いよいよの決意で進みたい。
 橋元 大誓堂に設置された「広宣流布 誓願の碑」には、こう刻まれています。「日蓮大聖人に直結し創価三代に連なる宝友が異体同心の団結で、末法万年にわたる『広宣流布』即『世界平和』の潮流をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり」
 正木 世界宗教として本格的に飛翔する“時”を迎えた今、創価三代の師弟に連なり、師弟誓願の大殿堂たる「大誓堂」から、「広宣流布の大誓願」に力強く立ち上がっていきましょう。

〈「福光」が生きる力〉
 吉井 創立記念日の18日に、小説『新・人間革命』第25巻が発刊され、早くも大好評を博していますね。
 竹岡 「福光」「共戦」「薫風」「人材城」の4章が収録されています。全編を通して、指導者論や人材論、団結論などが展開されています。
 原田 たとえば、池田先生は、「団結」について、こう教えてくださっています。「学会の世界にあって、団結するための第一の要件は何か。それは、皆が、広宣流布の師弟という堅固な岩盤の上に、しっかり立つことです。それが創価の団結の礎です。まずは師匠と呼吸を合わせ、師弟の魂の結合を図ることこそが、異体同心の一切の根本です」
 正木 「世界広布新時代」を飛翔するにあたって、大事な「珠玉の指導集」となっています。しっかり研鑽していきたい。
 杉本 「福光」の章は、特に胸を打つ内容です。1977年(昭和52年)3月11日、福島県を訪問する場面から始まります。
 原田 “東北は、冷害や旱魃チリ地震津波など、幾度となく過酷な試練にさらされてきた。だからこそ、その宿命を転換し、どこよりも栄え、どこよりも幸せになっていただきたい。その夜明けを告げる東北訪問にしよう!”――東北の宿命転換を願い、激励行を展開される池田先生の闘争が書き綴られています。
 吉井 福島民報社代表取締役会長の渡部世一氏は、こう語っています。「震災によって絶望に沈む県民にとって、59回に及ぶ連載に込められた“絶対に負けてなるものか!”という不屈の信念と、“苦境ははね返せる”とのメッセージが、どれほど生きる力となったことでしょう」
 正木 12月の「世界広布新時代 第2回本部幹部会」は、小説『人間革命』執筆開始の地であり、世界平和原点の地の沖縄で開催されることも発表されました。
 原田 現在も、「若芽」の章が連載されています。池田先生が、「師弟の魂」を書き留めてくださっている、小説『人間革命』『新・人間革命』を人生勝利の糧とし、前進していきましょう。

《任用試験(今月24日)の大成功を!》
〈共に主体者に成長〉
 橋元 いよいよ今月24日は、「教学部任用試験」が行われます。全国各地で、真剣な研鑽が続いています。
 吉井 先日、掲載された「今日も広布へ」で池田先生は、こう呼び掛けられました。「今、多くの友が、全力で教学の研鑽に励んでおられる。青年部、未来部も、婦人部、壮年部、多宝の友も真剣だ。これほど尊い姿はない」「大事なのは、『さあ御書を学ぼう! 仏法を学ぼう!』という求道の心である。生涯不退転の信心の原点を、今こそ築いてまいりたい」
 橋元 また、池田先生は次のようにも激励されました。「私は“全員が信心の勝利者たれ”と祈りつつ、受験メンバーを支える同志の方々、さらに講義等を担当される先輩方にも、心から感謝の思いを捧げたい」
 杉本 当日の試験の役員の方々も含め、支えてくださる皆さまに、最大に感謝していきたいと思います。
 竹岡 明年「世界広布新時代 開幕の年」の活動大綱で、「弘教による新入会員の拡大」「訪問・激励による新たな活動者の拡大」「信心継承による未来部員の拡大」に力を注ぎ、その育成の集約点を任用試験とすることが発表されました。
 正木 2020年まで、原則として毎年11月に「教学部任用試験」が行われる予定です。新入会の方々が教学を通して信仰の確信を深め、功徳をつかみ、歓喜の中で学会活動に励めるようになる――そうして初めて、弘教は完結するといえます。
 原田 広宣流布大誓堂の落慶と時を同じくして、実施される今回の任用試験。その受験者の皆さんは、世界広布新時代の大事な主役です。最後まで皆で応援し、任用試験を通して共に広布の主体者に成長していきましょう。
   (聖教新聞 2013-11-21)