胡センター長「先生の人格こそ友好の力 平和の理念を世界が希求」

2013年11月30日(土)更新:7
【中国 屈指の学府 復旦大学に開設 池田思想研究センター】
●陽光に照らされた白亜の日本研究センターで開所式が晴れやかに。式典では、創価大学から復旦大学に図書贈呈の目録が手渡された(25日、復旦大学で)
●100年以上の歴史と伝統を誇る復旦大学。全国重点大学の一つで、文系・理系を網羅した総合大学である。キャンパスには、学部生1万4000人、大学院生1万5000人が学び、有為な人材を各界に数多く輩出している。
 池田名誉会長は、これまで同大学を3度訪問。1984年には、同大学の「名誉教授」称号を受章し、「人間こそ歴史創出の主役」と題した講演を行っている。また、蘇歩青名誉学長らとも深い親交を結んできた。
 開所式では、林副学長が「『池田大作思想研究センター』は、復旦大学創価大学との長年にわたる友情のたまものであり、中日の思想界の交流の結晶であります」と設立を祝福。同センター理事長に就任した王上海市政治協商会議副主席は「このセンターが中日の研究協力の盤石な基盤となり、総合大学の強みを生かした多角的な見地から、池田先生の思想研究を一層深める役割を果たすでしょう」と期待を寄せた。
 続いて、寺西創大副学長が名誉会長のメッセージを代読した。
 その中で名誉会長は「未来を担いゆく青年たちに、忍耐と努力の道を示し、自分自身の無限の可能性を発揮させながら、智慧と創造を開花させていく。これこそ、まさに、人間教育の真髄でありましょう」と強調。
 蘇名誉学長の大精神を継承し、全世界に価値創造の人材を陸続と送り出してきた復旦大学の歴史に連なる感謝を胸に、民衆に奉仕する人材の育成に一段と力を尽くしていきたいと述べた。
 創大校友会の代表らの話の後、王理事長と寺西副学長が、同センターの名が刻まれた銘板を除幕すると、場内に盛大な拍手が鳴り響いた。
 さらに、胡教授が同センター長に就いたことが発表された。
 胡センター長は、(1)教育理念(2)世界平和の理念(3)哲学思想の3方面から“池田研究”を進めていくことを紹介。(1)研究会(2)討論会(3)公開講座(4)他大学との交流(5)国際シンポジウムの開催等、今後の展望を語った。
 終了後、胡センター長は設立の思いを述べた。
 「世界は今、平和思想、友好の理念を強く希求しています。池田先生は1960年代、中日両国の関係が最も困難な時に信念を貫き、友好の道を開いてくださいました」
 「私は創価大学の交換教員を務めていた2006年、全魂込めて学生を激励する先生の姿を何度も目の当たりにしました。その人格にこそ、人と人を結ぶ友好の真髄があると確信したのです!」
   (聖教新聞 2013-11-30)