仏法伝持の人とは、「行動の人」「実証の人」

2014年1月5日(日)更新:2
・『さあ、立ち上がろう。元初の太陽を胸に!』
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【新・人間革命 正義 二】
 ロシアの作家・チェーホフは記した。
 「新しい生活のあけぼのが輝いて、正義が凱歌を奏する時が必ず来る」(注)
 一九七八年(昭和五十三年)四月、創価学会は、山本伸一の第三代会長就任十八周年を目前にして、民衆の凱歌の祭典ともいうべき“合唱祭”に力を注いでいた。
 信仰によって、人生の使命を知った喜びと生命の躍動を、友の幸せのために生きる誇りと歓喜を、歌声をもって表現し、希望の春風を、地域に、社会に送ろうとしたのである。
 創価学会は、七二年(同四十七年)の秋、「広布第二章」の新しい船出を開始した。
 伸一は、いよいよ本格的な世界広宣流布の流れを開こうと、着々と準備を整えてきた。
 彼が会長就任以来、世界各地を回り、自ら植え育ててきた仏法の種子は、見事に芽吹いていた。各国・地域に次々に団体も誕生し、それぞれの実情に応じて自主的に活動を推進し、広宣流布の幸の花園を広げてきた。
 そうしたなかで、国境を超えて、団体と団体とが連携を強め、啓発、協力し合っていきたいとの声が起こった。
 その意向に基づき、七三年(同四十八年)五月に「ヨーロッパ会議」が、八月に「パン・アメリカン連盟」が、十二月に「東南アジア仏教者文化会議」が結成された。
 さらに、各国・地域の連帯を世界に広げて交流を図るために、その要となる機関を設けてほしいとの要請も出され、七四年(同四十九年)九月、東京・千駄ケ谷に「国際センター」が誕生。次いで七五年(同五十年)一月二十六日、グアムの地に世界五十一カ国・地域のメンバーの代表が集い、歴史的な第一回「世界平和会議」が開催されたのである。
 創価学会は、一閻浮提広宣流布という日蓮大聖人の御予言を、決して虚妄に終わらせることなく、現実のものとし、新しき時代の朝を開いたのである。
 仏法伝持の人とは、大聖人の仰せのままに戦い抜く「行動の人」なのだ。広宣流布の勝利の旗を打ち立てる「実証の人」なのだ。
■引用文献
 注 「六号室」(『チェーホフ全集9』所収)池田健太郎訳、中央公論社
   (聖教新聞 2014-01-04)